
- 週4日の月額は週5日のおおむね8割。
- 週4日は週3日より案件を見つけやすく、週5日に近い関わり方ができる「収入と時間のバランス型」です
- エージェントは案件の母数が大きい1社と、週3〜4日やリモートに強い1社を組み合わせ、「週4日希望」と最初に伝えます
- 空いた1日を副業・学習・生活のどれに使うかを先に決めると、「収入だけが減った」という失敗を防げます
- 契約前に、兼業の可否・稼働曜日・精算幅・祝日が多い月の扱いを書面で確認します
週5日はきついけれど週3日では収入が不安——そんなフリーランスにとって、週4日案件は収入を大きく落とさずに平日の余白を作れる、最もバランスの取りやすい働き方です。Relanceの調査(2024年3月)では、週の平均業務日数が「4日」と答えた人が17.5%で、珍しい働き方ではなくなっています。この記事では、稼働日数別の収入比較、週3日・週5日との違い、週4日案件に対応できるエージェント6社、職種別の単価目安、マージン率による手取りの違い、残り1日の活用パターン、参画までの流れ、契約前に確認すべき法律上のポイントまでを、フリーランス歴10年以上の運営者の視点で1ページにまとめました。
週4日案件とは?収入と自由時間のバランスは?
結論:週4日案件とは、週5日フルタイムより1日少ない稼働で参画する業務委託案件のことです。月〜木の4日間、または週のうち任意の4日を稼働する形が一般的で、報酬は稼働日数に比例して週5日のおおむね8割になります。多くは稼働時間に対して報酬が支払われる準委任契約です。
週4日で働く人はどれくらいいる?
結論:少数派ではありません。Relance「フリーランスエンジニア白書2024」(2024年3月調査・1,006人)では、週の平均業務日数は「5日」が26.5%で最多、次いで「3日」20.9%、「4日」が17.5%でした。週4日以下で働く人を合計すると62.5%に達し、稼働日数を選ぶこと自体が一般的になっています。
出典:Relance「【2024年版】フリーランスエンジニア白書」(2024年3月27〜29日調査・20〜50代のフリーランスエンジニア1,006人)。回答者の約36%は副業フリーランスのため、短い日数には副業の人も含まれます。
稼働日数ごとに収入はどう変わる?
結論:月額は稼働日数にほぼ比例し、週4日は週5日のおおむね8割、週3日は6割が目安です。たとえばフリーランスHubでバックエンドエンジニアの相場は月74万円で、週4日なら約59万円になります。
| 稼働パターン | 月額の目安 | 12か月の売上目安 |
|---|---|---|
| 週5日 | 74万円 | 888万円 |
| 週4日 | 約59万円 | 約710万円 |
| 週4日+スポット月2日 | 約67万円 | 約799万円 |
| 週3日 | 約44万円 | 約533万円 |
出典:フリーランスHub(レバレジーズ株式会社)各職種の案件一覧ページ(2026年11月6日確認)(バックエンドエンジニアの相場)。週4日・週3日は日数に比例させた単純計算、スポットは月額を20日で割った日額で計算しています。税金・社会保険料・経費を引く前の金額です。
週4日+スポット案件の組み合わせなら、週5日に近い収入を確保しながら平日の余白も作れます。
👉 稼働日数を条件に指定して案件を探せるかは、エージェントによって差があります。各社の特徴はフリーランスエージェントおすすめ比較で確認できます。
週4日案件に対応できるエージェントを比較する 案件数・リモート比率・マージン・支払いサイトを一覧で確認できます ›週4日案件のメリットとデメリットは?週3日・週5日との違い
結論:週4日は「収入を大きく落とさずに時間を作れる」働き方ですが、案件の選択肢が週5日より狭くなるという制約があります。両面を理解したうえで選びましょう。
- 週5日の8割程度の収入を保ちながら、平日に1日の余白ができる
- 空いた1日を副業・学習・家庭のいずれにも回せる
- 週3日より案件が見つかりやすく、収入も安定しやすい
- 体力的な余裕が生まれ、長く続けやすい
- 週5日前提の案件が多く、選択肢は狭まる
- チームの定例や締め切りと稼働日が合わないことがある
- 収入は週5日より下がるため、生活費の逆算が必要
- 空いた1日を使いこなせないと、収入だけが減る
週3日・週4日・週5日を比べると?
| 比較項目 | 週3日 | 週4日 | 週5日 |
|---|---|---|---|
| 自由に使える平日 | 週2日 | 週1日 | なし |
| 案件の見つけやすさ | 少なめ | 週3日より多い | 最も多い |
| チームへの関わり方 | 非同期のやり取りを工夫する必要がある | 週5日のメンバーに近い | フルメンバーとして関われる |
| 向いている人 | 掛け持ち・育児・個人開発と両立したい人 | 収入を保ちつつ1日の余白がほしい人 | 独立直後で実績と収入を優先したい人 |
※案件の見つけやすさとチームへの関わり方は、公開案件の傾向をもとにした編集部の整理です。
どの順番で稼働日数を選ぶと失敗しにくい?
結論:独立直後や収入の土台を作る時期は週5日、実績と単価が上がってから週4日という順序が失敗しにくい進め方です。週3日は、他に収入源があるか、単価が高い人向けの選択肢になります。ファインディの調査(2026年3月公開)でも、時間単価6,000円以上の層ほど短い日数で働く傾向が報告されています。
週4日案件でも使えるエージェント6社
結論:週4日案件を安定して見つけるには、稼働日数を条件にして案件を探せるエージェントを選ぶことが重要です。週4日の案件をどれくらい扱っているかは、初回面談で担当者に直接確認しましょう。各社の情報は2026年9月時点で公式サイト・公開資料を確認したものです。
ギークスジョブリモート可88%以上
上場企業のギークス株式会社が運営するエージェントです。取引社数3,810社、公開案件7,000件以上、リモート可の案件は88%以上(いずれも前年度実績として公表)。稼働日数やリモートの条件を組み合わせて相談しやすく、週4日を希望する人の1社目に向いています。福利厚生プログラム「フリノベ」も利用できます。
- 案件
- 公開案件7,000件以上・取引社数3,810社(前年度実績)
- マージン
- 非公開
- リモート
- リモート可88%以上(前年度実績)
- 支払いサイト
- 25日
向いている人:在宅中心で週4日を探したい人。注意点:「リモート可」には一部出社を含みます。完全在宅が必要なら最初に伝えましょう。
レバテックフリーランス案件数が最多クラス
IT・Web系に特化した大手エージェントで、公開案件数は10万件以上、取引社数は10,000社以上です。母数が大きいぶん、週4日の条件でも候補が見つかりやすいのが強みで、週2・3日などの時短案件も扱っています。首都圏案件に参画したWeb・アプリケーションエンジニアの平均年収881万円(2023年5月実績・週5日稼働の場合)を公表しています。支払いサイトは15日と早めです。
- 案件
- 公開案件10万件以上・取引社数10,000社以上
- マージン
- 非公開
- 特徴
- 案件の母数が大きく、条件を絞っても候補が残りやすい
- 支払いサイト
- 15日
向いている人:週4日でも単価や技術で案件を選びたい人。注意点:全体では週5日の案件が多いため、「週4日希望」を最初に明示しましょう。
Midworks(ミッドワークス)保障・福利厚生
案件が途切れたときの給与保障制度(保障は60%・条件と審査あり)や福利厚生を備えたエージェントです。エンド企業またはSIerから直接受注した案件が全体の約70%、非公開案件が80%と公表しています。週3〜4日の相談にも応じており、週4日で収入が下がる分を、保障や福利厚生で補いたい人に向いています。支払いサイトは20日です。
- 案件
- 非公開案件80%・エンド直/SIer直が約70%
- マージン
- 非公開
- 特徴
- 給与保障60%(条件・審査あり)と福利厚生
- 支払いサイト
- 20日
向いている人:独立初期で収入の安定を重視する人。注意点:週5日の案件が中心で、週4日は面談での相談が前提です。保障の利用には条件があります。
クラウドワークス テックリモート案件90%
上場企業の株式会社クラウドワークスが運営するエージェントで、リモート案件90%、週3日から稼働できる案件を多数保有と公表しています(週1日からの案件もあり)。「フルリモート×週4日」を狙う人と相性のよい1社です。案件継続率は90%、支払いサイトは15日です。
- 案件
- リモート案件90%・週3日〜の案件を多数(公式公表)
- マージン
- 非公開
- 継続率
- 90%(公式公表)
- 支払いサイト
- 15日
向いている人:在宅で週4日を実現したい人。注意点:常駐型の大規模案件は少なめです。マージン率は公表されていません。
PE-BANKマージン8〜12%を公開
マージンを8〜12%と公開している数少ないエージェントで、契約回数に応じて率が下がる仕組みです。週4日で月額が下がるほど、マージンの低さが手取りに効いてきます。全国12拠点があり、地方在住でも相談しやすいのが特徴です。通常の支払いは月末締め翌々月10日の40日サイトと長めですが、早払いのサービスも用意されています。
- 案件
- 全国12拠点。地方の案件も相談しやすい
- マージン
- 8〜12%(公開・長く使うほど下がる)
- 特徴
- 平均年収800万円以上と公表
- 支払いサイト
- 40日(早払いサービスあり)
向いている人:手取りを最大化したい人、地方在住の人。注意点:常駐型の案件が多めです。初回入金までの生活費は確保しておきましょう。
coconalaテック直請け100%
ココナラグループの株式会社ココナラテック(旧フリエン)が運営するエージェントで、公式サイトで2021年から直請け100%のサービスを展開していると公表しています。中間に会社が入らない分、同じ案件でも報酬に反映されやすい構造です。報酬の先払い・即日払いのサービスもあり、週4日で入金の波がある時期の資金繰りにも使えます。
- 案件
- 直請け100%(2021年から展開と公表)
- マージン
- 非公開(中間業者が入らない構造)
- 特徴
- 報酬の先払い・即日払いに対応(審査あり)
- 支払いサイト
- 登録時に確認
向いている人:実務経験が豊富で、中間マージンを抑えたい人。注意点:週5日の案件が多めです。週4日の保有状況は面談で確認してください。
6社の違いを表で比べると?
結論:週4日で選ぶときの判断材料は、案件の母数・リモート比率・マージンの公開状況・支払いサイトの4点です。
| エージェント | 週4日での強み | 支払いサイト | マージン | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ギークスジョブ | リモート可の比率が高い | 25日 | 非公開 | 在宅中心で週4日を探したい人 |
| レバテックフリーランス | 案件の母数が大きい | 15日 | 非公開 | 条件を絞っても候補がほしい人 |
| Midworks | 保障と福利厚生で収入減を補える | 20日 | 非公開 | 収入が下がることが不安な人 |
| クラウドワークス テック | 週3日〜の案件が多数・リモート90% | 15日 | 非公開 | フルリモートで働きたい人 |
| PE-BANK | マージンが低く手取りを守れる | 40日(早払いあり) | 8〜12%(公開) | 手取りを最大化したい人 |
| coconalaテック | 直請け100%で商流が浅い | 先払い・即日払いあり | 非公開 | 中間マージンを抑えたい人 |
※各社の公式サイト・公開資料に記載された内容を2026年9月に編集部が確認しました。週4日案件の保有数はどの会社も公表していないため、実際の件数は面談で確認してください。条件は変更されることがあります。
どの組み合わせで登録すればいい?
| あなたの状況 | おすすめの組み合わせ | 理由 |
|---|---|---|
| フルリモートで週4日を実現したい | クラウドワークス テック+ギークスジョブ | リモート比率の高い2社で候補を確保する |
| 週4日でも単価を落としたくない | レバテックフリーランス+coconalaテック | 案件の母数と、商流の浅さを両取りする |
| 週4日で手取りを最大化したい | PE-BANK+レバテックフリーランス | 低マージンの提示額を基準に、他社と比べる |
| 独立初期で収入の谷が怖い | Midworks+クラウドワークス テック | 保障のある会社を軸に、週4日の選択肢を広げる |
職種別の単価目安は?週4日換算でいくら?
結論:職種によって月10万円以上の差があります。上流工程やAI関連の職種ほど単価が高く、週4日換算でも、ほかの職種の週5日の相場に近い水準になることがあります。下の表は、フリーランスHubの職種別の相場を週5日相当とみなし、週4日を日数で割って計算したものです。
| 職種 | 週5日の相場 | 週4日換算 | 12か月の売上目安(週4日) |
|---|---|---|---|
| ITコンサルタント | 108万円 | 約86.4万円 | 約1,037万円 |
| AIエンジニア | 93万円 | 約74.4万円 | 約893万円 |
| PMO | 91万円 | 約72.8万円 | 約874万円 |
| PM(プロジェクトマネージャー) | 90万円 | 約72万円 | 約864万円 |
| データサイエンティスト | 85万円 | 約68万円 | 約816万円 |
| セキュリティエンジニア | 81万円 | 約64.8万円 | 約778万円 |
| フロントエンドエンジニア | 77万円 | 約61.6万円 | 約739万円 |
| スマホアプリエンジニア | 77万円 | 約61.6万円 | 約739万円 |
| バックエンドエンジニア | 74万円 | 約59.2万円 | 約710万円 |
| インフラエンジニア | 71万円 | 約56.8万円 | 約682万円 |
| SE | 69万円 | 約55.2万円 | 約662万円 |
| Webディレクター | 66万円 | 約52.8万円 | 約634万円 |
| Webデザイナー | 57万円 | 約45.6万円 | 約547万円 |
出典:フリーランスHub(レバレジーズ株式会社)各職種の案件一覧ページ(2026年11月6日確認)。週4日換算は日数に比例させた単純計算で、税金・社会保険料・経費を引く前の金額です。実際の単価はスキルや商流によって変わります。
なお、ファインディ株式会社の調査(2026年1月実施・Findy Freelance登録者265名)では、コードの50%以上を生成AIで作っている層の月単価は、AI活用が25%以下の層より約10万円高いと報告されています。AIの活用度と単価の関係を示したもので、AIを使えば必ず単価が上がるという意味ではありませんが、週4日で下がる分を単価で取り戻したい場合の参考になります。
出典:ファインディ株式会社「【2026年最新調査】フリーランスエンジニアの平均月単価約80万円」(2026年3月公開)。
週4日の時給換算はいくら?
結論:週4日で月60万円なら、時給換算は約4,300〜4,700円で、週5日と同じ水準です。週4日×8時間の稼働は月およそ128〜139時間になるためです。日数を減らしても時間あたりの単価は変わらない、というのが週4日の基本的な考え方です。単価交渉では「日数」ではなく「時間あたりの価値」で話すと、下げられにくくなります。
マージン率で手取りはどれくらい変わる?
結論:週4日は月額が小さいぶん、マージン率の差が生活に効いてきます。同じ月64万円の案件でも、マージン8%と25%では月10.9万円、年間で約130万円の差になります。
| 発注額(週4日・月額) | マージン8% | マージン15% | マージン20% | マージン25% |
|---|---|---|---|---|
| 48万円 | 44.2万円 | 40.8万円 | 38.4万円 | 36.0万円 |
| 60万円 | 55.2万円 | 51.0万円 | 48.0万円 | 45.0万円 |
| 64万円 | 58.9万円 | 54.4万円 | 51.2万円 | 48.0万円 |
| 80万円 | 73.6万円 | 68.0万円 | 64.0万円 | 60.0万円 |
※マージン率には公的な統計がなく、業界メディアが示す相場も「10〜25%程度」「20〜30%程度」と情報源によって分かれます。上表はクライアントの発注額が分かっている前提の試算です。実際には、マージン差し引き後の報酬額が提示されることが多いため、複数社の提示額を比べるのが確実です。
空いた1日をどう使う?活用パターン3つ
結論:週4日案件の価値は、平日に1日の余白ができることにあります。使い道を決めないまま週4日にすると、収入だけが減って終わります。次の3パターンから、自分の目的に近いものを選んでください。
| パターン | 1日の使い方 | 期待できること | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 収入を補う | スポット案件、単発のコンサル、教材や記事の制作 | 週5日に近い収入を保ちながら、平日の裁量を持てる | 本契約で兼業が制限されていないかを先に確認する |
| スキルに投資する | 生成AI・クラウド・新しい言語の学習、資格取得、個人開発 | 次の契約更新での単価交渉の材料になる | 成果が出るまで時間がかかる。目標と期限を決めておく |
| 生活を整える | 育児、介護、通院、家事、休息 | 働き方を長く続けられる。平日しか行けない用事を済ませられる | 収入が下がる分、生活費の逆算を先に済ませておく |
収入を補うパターンで気をつけることは?
結論:本契約の内容と、稼働時間の管理の2点です。週4日案件の品質が落ちれば本末転倒になるため、スポット案件は納期に余裕のあるものから始めましょう。守秘義務の管理も必要です。競合にあたる企業の案件を同時に受けると、契約違反になることがあります。
スキルに投資するパターンは元が取れる?
結論:条件しだいですが、単価に反映されやすい領域はあります。前述のとおり、生成AIの活用度が高い層は月単価が約10万円高いという調査結果があります。週1日の学習で単価が月5万円上がれば、週4日にしたことによる減収の多くを取り戻せる計算になります。学習の成果は、次の更新の交渉材料として担当者に共有しましょう。
リモートで週4日は実現できる?
結論:できますが、「週4日」と「フルリモート」を両方必須にすると候補は大きく減ります。リモート案件90%と公表しているクラウドワークス テックや、リモート可の比率が高いギークスジョブを軸に、出社を許容できる頻度(月1回まで、など)も数字で伝えると見つかりやすくなります。リモートの種類の違いや地方在住者の探し方はリモート案件の探し方|種類の違いと比率比較で詳しく解説しています。
週4日で参画するまでの流れは?
結論:「週4日希望」を登録の最初に伝え、曜日・時間・単価の下限を決めてから面談に臨むのが最短ルートです。週4日は条件のすり合わせに時間がかかりやすいため、参画を希望する1〜2か月前から動き始めると焦らずに選べます。
- 空いた1日の使い道と、必要な月額を決める:生活費と税金・社会保険料から逆算し、週4日で受けられる単価の下限を出します
- 稼働曜日と時間帯を決める:「月〜木」「水曜休み」など、希望とゆずれる範囲を整理します
- 2〜3社に登録し、「週4日希望」と最初に伝える:兼業の予定があれば、この時点で共有します
- 面談で週4日の案件数と、稼働日数の変更への対応を確認する:後から週3日や週5日に変えられるかも聞いておきます
- クライアントとの面談で、定例会議の曜日と連絡ルールをすり合わせる:稼働しない日の連絡の扱いも決めておきます
- 契約書で稼働条件を確認してから参画する:精算幅、祝日が多い月の扱い、兼業の制限を書面で確認します
週5日で参画中の案件を週4日に変えるには?
結論:契約更新の1〜2か月前に、エージェントの担当者を通じて相談するのが一般的です。現場で評価を得ているほど受け入れられやすく、「稼働しない曜日の業務をどう引き継ぐか」まで提案できると話が進みやすくなります。日数が減れば報酬も下がるため、変更後の収入を試算してから相談しましょう。
契約前に確認すべきことは?
結論:週4日ならではの確認点は「兼業の可否」「稼働日と時間の決め方」「精算幅」の3つです。参画後に条件を変えるのは難しいため、契約書にサインする前に確認しましょう。
- 他の案件を受けてよいか:契約に競業避止や兼業の制限があると、空いた1日に別案件を入れられません。制限の有無と範囲を確認します
- 稼働する曜日は固定か:「週4日」でも、曜日が固定なのか自由に選べるのかで、残り1日の使い方が変わります
- 精算幅と精算方式:週4日の場合、月の稼働時間の下限・上限(例:120〜160時間)が週5日とは別に設定されます。下回った場合の控除と、超えた場合の追加報酬の計算方法を確認します
- 祝日が多い月の扱い:週4日は営業日の減少による影響を受けやすくなります。下限時間を調整する取り決めがあるかを確認します
- 定例会議の日程:稼働していない曜日に定例が入ると、実質的に稼働日が増えてしまいます
- 契約期間と更新のルール:更新の判断時期と、終了を伝える方法を確認します
法律ではどこまで守られる?
結論:2024年11月施行のフリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス新法)は、週4日案件にも適用されます。業務の内容・報酬額・支払期日などの取引条件は、書面やメールで明示することが発注事業者の義務です(3条)。稼働日数や稼働時間の条件も、業務の内容として書面に残してもらうよう依頼しましょう。口頭で「週4日でいいですよ」と言われただけの状態は避けてください。
| ルール | 対象となる業務委託 | 週4日案件でのポイント |
|---|---|---|
| 取引条件の書面明示 | すべての業務委託 | 稼働日数・報酬・支払期日などを書面かメール等で示す義務がある |
| 報酬の支払期日(受領から60日以内) | 従業員を使用する発注事業者からの委託 | 再委託で必要な事項が明示されていれば、元の支払期日から30日以内という例外もある |
| 7つの禁止行為(減額・買いたたきなど) | 1か月以上の業務委託 | 「週4日のまま単価を下げたい」と言われたら、その場で承諾せず根拠を確認する |
| 育児・介護への配慮 | 6か月以上は義務(6か月未満は努力義務) | 稼働曜日や時間帯の調整を相談する根拠になる |
| 中途解除・不更新の30日前予告 | 6か月以上の業務委託 | 原則として30日前までに予告が必要 |
出典:公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」ほか公的機関の公表資料(2026年9月確認)をもとに編集部が整理。保護の対象は、従業員を使用していない個人や、代表者以外に役員・従業員のいない法人です。
法律の適用範囲や契約の解釈は、取引の内容や当事者の条件によって変わります。この記事は一般的な情報提供であり、法的・税務的な助言ではありません。判断に迷う場合は契約書の原文を確認し、厚生労働省の委託事業「フリーランス・トラブル110番」(無料の弁護士相談窓口)や弁護士に相談してください。複数の収入源がある場合の確定申告や経費の按分については、税務署または税理士にご相談ください。
週4日案件を探すときのエージェント選び5つのポイント
結論:週4日は案件の母数が週5日より少ないため、最初の面談での伝え方と、登録する社数が結果を左右します。次の5点を意識してください。
- 週4日の案件をどれくらい扱っているか聞く:「週4日の案件は今どのくらいありますか」「稼働日数で絞り込めますか」と初回面談で確認します。答えが曖昧なら、その会社では週4日を見つけにくい可能性があります
- 兼業できる案件かを最初に伝える:「残り1日は別の活動に使いたい」と伝えておくと、兼業を制限しない案件を優先して提案してもらえます
- マージンと支払いサイトを比べる:週4日は月額が小さいぶん、率の差と入金の早さが生活に直結します
- 稼働日数の変更に対応できるか確認する:「週4日で始めて、後から週3日や週5日に変えられるか」を聞いておくと、生活の変化に合わせやすくなります
- 2〜3社に同じ条件で相談する:週4日という条件では提示額に差が出やすいため、比較できる状態を作っておきます。同じ企業の案件に複数経由で応募するのは避けましょう
週4日案件のよくある質問
結論:週4日を検討する人から特に多い11の疑問に、判断の基準が分かる形で回答します。
まとめ:週4日は「1日の使い道」を決めてから選ぶ
結論:週4日案件は、収入を大きく落とさずに平日の余白を作れる現実的な選択肢です。空いた1日を副業・学習・生活のどれに使うかを先に決めてから探すことで、「収入だけが減った」という結果を避けられます。
• 週4日で働く人はフリーランスエンジニアの17.5%(Relance・2024年3月調査)。週4日以下を合計すると62.5%で、珍しい働き方ではない
• 月額は週5日のおおむね8割。時給換算は週5日と同じ水準
• 週3日より案件が見つけやすく、週5日に近い関わり方ができる。独立直後は週5日、実績がついてから週4日が失敗しにくい
• 職種による差が大きい。PMOやPMは週4日換算でも月70万円台が目安
• 週4日は月額が小さいぶん、マージン率の差が効く。月64万円ならマージン8%と25%で月10.9万円・年約130万円の差
• 空いた1日は「収入を補う」「スキルに投資する」「生活を整える」の3パターン。使い道を決めてから選ぶ
• 契約前に、兼業の可否・稼働曜日・精算幅・祝日が多い月の扱い・定例の日程を確認する。稼働条件は書面やメールで残す
• エージェントは「週4日希望」を明示して2〜3社に登録し、提示額を比べる
まずは2〜3社に「週4日希望」と伝えて相談し、今のスキルでどんな案件と報酬が提示されるかを確かめてみてください。提示額を比べるだけでも、週4日にしたときの現実的な収入が見えてきます。

