
- フルリモートは掲載案件の約4分の1。出社ゼロかは面談で確認します
- リモート比率の高いエージェント2〜3社に、出社0日と明示して登録します
- 地方在住でも全国水準の単価を狙えます。単価は住む場所でなく案件で決まります
「フリーランスとして働きたいが、フルリモートで案件を取れるエージェントがどこかわからない」という悩みは、多くのフリーランスエンジニアが抱えています。結論から言うと、「リモート可」と「フルリモート(出社0日)」は別物で、ここを曖昧にしたまま登録すると週1〜2回の出社がある案件ばかり提案されます。この記事では、リモート案件の実態データ、フルリモート案件が多いエージェントの選び方、5社の比較、確実に獲得するためのコツ、地方在住での戦略までを、フリーランス歴10年以上の運営者の視点で1ページにまとめました。
フルリモート案件はどれくらいある?実態と種類
結論:フルリモートの案件は、掲載案件全体のおよそ4分の1です。案件検索サイト「フリーランスボード」が2026年8月7日時点の掲載案件596,076件を集計したデータでは、フルリモート23.3%・一部リモート52.5%・常駐24.2%という内訳でした。「リモート可」の多くは一部リモートであり、出社が発生する点がこの数字から読み取れます。
| 働き方 | 掲載案件に占める割合 | 出社の頻度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| フルリモート | 23.3% | 原則なし | 地方在住、育児や介護と両立したい人 |
| 一部リモート | 52.5% | 週1〜3日など案件による | 通える範囲に住んでいる人 |
| 常駐 | 24.2% | 週5日 | 対面での連携や大規模案件を重視する人 |
出典:フリーランスボード「フリーランス案件の単価における市場動向」(2026年8月7日時点・掲載案件596,076件を集計)。エージェントが公表する「リモート可」の比率には、一部リモートの案件が含まれることがあります。
求人票に「リモート可」と書かれていても、週1〜2回の出社が前提の案件であることは珍しくありません。キックオフだけ出社、最初の1か月は常駐、というパターンもあります。地方在住や出社が難しい場合は、面談で「フルリモート(出社0日)に限る」と明確に伝えてください。
フルリモートになりやすい職種は?
結論:成果物や作業範囲が明確で、非同期でも進められる職種ほどフルリモートになりやすい傾向があります。次のような職種が代表例です。
- バックエンドエンジニア:自社サービス開発を中心に、在宅前提の案件が多い
- フロントエンドエンジニア:担当範囲を分けやすく、リモートでの分業が成立しやすい
- クラウド・インフラエンジニア:作業対象がクラウド上にあり、物理的な出社の必要性が低い
- モバイルアプリエンジニア:成果物が明確で、進捗を確認しやすい
- データエンジニア・データサイエンティスト:分析作業がリモートで完結しやすい
- プロジェクトマネージャー・PMO:非同期のやり取りが定着している企業では在宅で進行できる
反対に、金融や公共系の常駐前提の案件、物理的な機器を扱う案件、セキュリティ要件で作業場所が指定される案件は、フルリモートになりにくい分野です。
👉 リモート案件の比率はエージェントによって差があります。各社の特徴はフリーランスエージェントおすすめ比較で確認できます。
フルリモート案件が多いエージェントの選び方
結論:通常の案件探しとは基準が変わります。「リモート案件の比率」を第一に見つつ、出社0日で絞り込めるかを確認するのが要点です。次の4点を押さえてください。
- リモート案件の比率を確認する:公表している会社なら数値を、していない会社なら面談で「フルリモートの案件は今どのくらいありますか」と直接聞きます
- 出社0日で絞り込めるかを確認する:「リモート可」と「フルリモート」を区別して提案してもらえるかどうかで、届く案件の質が変わります
- 地方在住での参画実績があるか聞く:会社によっては首都圏在住者を中心に扱っています。参画実績の有無は面談で確認できます
- 手続きがオンラインで完結するか:登録から面談、契約までオンラインで進められるかを確認します。対面が前提だと地方在住では負担になります
フルリモートは条件を絞る分だけ候補が減ります。1社だけでは選択肢が足りず、条件を妥協することになりがちです。リモート比率の高い会社を軸に2〜3社へ登録し、提示される案件と報酬を比べたうえで決めましょう。
フルリモートに強いエージェント5社を比較
結論:リモート比率を公表している会社を軸に、目的に合う1社を足すのが基本の組み合わせです。まず表で全体像を確認してください。各社の情報は2026年9月時点で公式サイト・公開資料を確認したものです。
| エージェント | リモートの状況 | 支払いサイト | マージン | 特に向く人 |
|---|---|---|---|---|
| クラウドワークス テック | リモート案件90%(公表) | 15日 | 非公開 | フルリモートを最優先したい人 |
| ギークスジョブ | リモート可88%以上(前年度実績) | 25日 | 非公開 | サポートも重視したい人 |
| レバテックフリーランス | 非公表(案件の母数が大きい) | 15日 | 非公開 | 候補の数を確保したい人 |
| Midworks | 非公表(非公開案件80%) | 20日 | 非公開 | 収入の途切れが不安な人 |
| PE-BANK | 非公表(全国12拠点) | 40日〜 | 8〜12%(公開) | 地方在住・手取り重視の人 |
※各社の公式サイト・公開資料に記載された内容を2026年9月に編集部が確認しました。「リモート可」の比率には一部リモートの案件が含まれることがあります。フルリモートに限った件数は公表されていないため、面談で確認してください。
クラウドワークス テックリモート案件90%
上場企業の株式会社クラウドワークスが運営するエージェントで、リモート案件90%を公表しています。数値を公開している数少ない会社で、在宅前提で探したい人の1社目に向いています。週3〜4日の案件も扱っているため、稼働日数とリモートを組み合わせて条件を作れる点も強みです。支払いサイトは15日と早めです。
- 強み
- リモート案件90%(公式公表)。週3〜4日の案件もある
- 注意点
- 常駐前提の大規模案件は少なめ。マージンは非公開
- 支払いサイト
- 15日
ギークスジョブリモート可88%以上
上場企業のギークス株式会社が運営する、20年以上の支援実績を持つエージェントです。取引社数3,810社、公開案件7,000件以上、リモート可の案件は88%以上(いずれも前年度実績として公表)。担当者の伴走と福利厚生プログラムがあり、リモートで働きながら相談相手も欲しい人に向いています。支払いサイトは25日です。
- 強み
- リモート可88%以上。取引社数3,810社・公開案件7,000件以上
- 注意点
- 出社0日に絞ると候補は減る。担当者による差もある
- 支払いサイト
- 25日
レバテックフリーランス案件数が最多クラス
IT・Web系に特化した大手エージェントで、公開案件数は10万件以上、取引社数は10,000社以上です。リモート比率そのものは公表していませんが、母数が大きいため、条件を絞っても候補が残りやすいのが強みです。首都圏案件に参画したWeb・アプリケーションエンジニアの平均年収881万円(2023年5月実績・週5日稼働の場合)を公表しています。支払いサイトは15日です。
- 強み
- 公開案件10万件以上。条件を組み合わせても候補が残りやすい
- 注意点
- 首都圏の案件が中心。実務経験3年以上が目安の案件が多い
- 支払いサイト
- 15日
Midworks(ミッドワークス)保障・福利厚生
案件が途切れたときの給与保障制度(保障は60%・条件と審査あり)や福利厚生を備えたエージェントです。エンド企業またはSIerから直接受注した案件が全体の約70%、非公開案件が80%と公表しています。リモートで働きたいが収入の不安定さが気になる人に向いています。支払いサイトは20日です。
- 強み
- 給与保障60%(条件・審査あり)。非公開案件80%で条件を相談しやすい
- 注意点
- リモートの比率は非公表。保障の利用には審査がある
- 支払いサイト
- 20日
PE-BANK地方在住・マージン公開
マージンを8〜12%と公開している数少ないエージェントで、契約回数に応じて率が下がる仕組みです。全国12拠点があり、地方在住でも対面で相談できる点が特徴です。手取りを重視する人、地方でフルリモートと地元案件の両方を検討したい人に向いています。支払いサイトは40日からと長めのため、初回の入金までの資金は確保しておきましょう。
- 強み
- マージン8〜12%を公開。全国12拠点で地方でも相談しやすい
- 注意点
- リモートの比率は非公表。支払いサイトが40日〜と長め
- 支払いサイト
- 40日〜
どの組み合わせで登録すればいい?
結論:リモート比率を公表している1社+自分の優先条件に合う1社が基本形です。
| あなたの状況 | メインの1社 | 組み合わせる1社 |
|---|---|---|
| とにかく出社0日で探したい | クラウドワークス テック | ギークスジョブ |
| 候補の数を確保したい | レバテックフリーランス | クラウドワークス テック |
| 収入が途切れるのが不安 | Midworks | クラウドワークス テック |
| 地方在住で手取りも重視 | PE-BANK | ギークスジョブ |
| 稼働日数も抑えたい | クラウドワークス テック | Midworks |
フルリモート案件を確実に取るには?
結論:「フルリモート希望」と伝えるだけでは足りません。条件の伝え方・スキルシートの書き方・複数社の比較という3つで、通過率が変わります。
条件はどう伝える?
結論:「出社0日」という言葉で、例外の有無まで伝えるのが確実です。「リモート希望」という表現だと、週1〜2回出社の案件も提案されます。登録フォームと面談の両方で明記しましょう。
「フルリモート(出社0日)の案件を希望しています。キックオフや定例での一時的な出社も難しい状況です。居住地は〇〇県で、都内への通勤は現実的ではありません。もし月1回程度の出社が必要な案件であれば、その頻度と交通費の扱いも含めて教えてください。」
このように例外のパターンまで先に確認しておくと、後から条件が食い違うことを防げます。
スキルシートには何を書けばいい?
結論:クライアントがフルリモートを認めるかどうかは、「離れていても任せられるか」の判断で決まります。次の4点をスキルシートに入れておくと、その判断材料になります。
- リモートでの参画経験:「フルリモートで◯年」「分散したチームで◯名と協働」など、期間と体制を具体的に書きます
- 使っているコラボレーションツール:チャット、タスク管理、バージョン管理、ドキュメント共有など、日常的に使うものを挙げます
- 文章で進める力:設計や仕様をドキュメントに残してきた経験は、非同期で働けることの裏づけになります
- 作業環境とセキュリティへの対応:安定した通信環境、作業場所の確保、情報の取り扱いに関する対応の経験を書きます
複数社を比べるときの注意点は?
結論:同じ案件に複数のエージェント経由で応募しないことです。企業側で重複が発覚すると、選考から外れることがあります。提案された案件名と応募先を自分で記録しておきましょう。フルリモート案件は候補が限られるぶん、重複が起きやすくなります。
地方在住でもフルリモートで稼げる?
結論:稼げます。単価は住んでいる場所ではなく、参画する案件で決まるためです。地方の案件だけを見ていると相場は低くなりますが、全国のフルリモート案件を対象にすれば、全国水準の単価を狙えます。
| 職種 | 月額の平均単価 | 備考 |
|---|---|---|
| PMO | 91.2万円 | 非同期での進行管理ができれば在宅でも成立しやすい |
| プロジェクトマネージャー | 90.5万円 | 体制によっては出社を求められることもある |
| AIエンジニア | 87.2万円 | 専門性が高く、在宅前提の案件も多い |
| SRE | 82.0万円 | 対象がクラウド上にあり在宅と相性がよい |
| クラウドエンジニア | 81.7万円 | 同上 |
| フロントエンドエンジニア | 77.5万円 | 担当範囲を分けやすい |
| バックエンドエンジニア | 76.5万円 | 案件数が多い |
| (参考)全案件の平均 | 75.2万円 | フルリモートに限った平均ではない |
出典:フリーランスボード「フリーランス案件の単価における市場動向」(2026年8月7日時点の掲載案件を集計)。フルリモート案件のみを抽出した平均ではないため、実際の提示額は案件によって上下します。税金・社会保険料・経費を引く前の金額です。
地方在住で有利になる点は?
結論:同じ単価なら、生活コストが低い分だけ手元に残る金額が多くなることです。通勤時間がゼロになる効果も含めると、実質的な時間あたりの報酬は上がります。国内であれば時差もなく、オンラインの打ち合わせに支障はありません。
一方で、地方在住だからといって単価を下げて提示する必要はありません。報酬は案件の内容と自分のスキルで決まります。相場は全国のリモート案件を基準に確認しましょう。
契約前に確認すべきことは?
結論:フルリモートならではの確認点は、「出社の例外」「勤務時間の扱い」「費用負担」の3つです。参画後に条件を変えるのは難しいため、契約前に確認しましょう。
- 出社が発生する場面はあるか:キックオフ、月次の定例、障害対応など、例外が想定されていないかを確認します
- 出社が必要な場合の交通費:誰が負担するのか、遠方からの移動も対象になるのかを決めておきます
- コアタイムと連絡のルール:何時から何時まで反応できる必要があるか。稼働時間の記録方法もあわせて確認します
- 機材と通信環境の負担:パソコンの貸与があるか、通信費の扱いはどうなるか
- 作業場所の条件:自宅以外での作業が認められるか。セキュリティ上の制約があるかを確認します
- 精算幅と契約期間:月の稼働時間の下限・上限と、下回った場合の控除の計算方法を確認します
在宅であっても、勤怠を細かく管理されたり、作業の進め方を逐一指示されたりする状態が続くと、偽装請負や労働者性の問題が生じるおそれがあります。判断は契約書の名称ではなく実態で行われます。疑問があれば契約書の原文を確認し、厚生労働省の委託事業「フリーランス・トラブル110番」(無料の弁護士相談窓口)や弁護士に相談してください。この記事は一般的な情報提供であり、法的な助言ではありません。
フルリモート案件のよくある質問
結論:フルリモートを希望する人から特に多い8つの疑問に、判断の基準が分かる形で回答します。
まとめ:出社0日と明示して、2〜3社で比べる
結論:フルリモートで働くには、リモート比率の高いエージェントを選び、「出社0日」と明示したうえで複数社の提案を比べることが最短ルートです。候補が限られるからこそ、母数を確保する動き方が効きます。
• 掲載案件の内訳はフルリモート23.3%・一部リモート52.5%・常駐24.2%(2026年8月7日時点)。「リモート可」の多くは一部リモート
• 選ぶ基準は、リモート比率・出社0日で絞り込めるか・地方での参画実績・オンラインで完結するかの4点
• リモート比率を公表しているのはクラウドワークス テック(90%)とギークスジョブ(88%以上)
• 候補の数ならレバテックフリーランス、保障ならMidworks、地方在住と手取り重視ならPE-BANK
• 面談では「出社0日」と伝え、例外の有無・交通費の扱いまで確認する
• スキルシートには、リモートでの参画経験・使用ツール・文章で進める力・作業環境を書く
• 単価は住む場所ではなく案件で決まる。地方在住は生活コストの分だけ手元に残りやすい
• 契約前に、出社の例外・連絡のルール・費用負担・精算幅を確認する
まずはリモート比率の高い1社を含む2〜3社に登録し、「フルリモート(出社0日)」と伝えて、どんな案件と報酬が提示されるかを確かめてみてください。

