
クラウドへの移行やDXの広がりで、インフラエンジニアの需要は高い水準が続いています。「フリーランスになったら、どんな案件があって、どれくらい稼げるのか」と迷っている人も多いはずです。結論から言えば、フリーランスのインフラエンジニア案件は平均年収917万円(月約76万円)という調査があり、クラウドの設計・構築など上流の工程を担えるほど単価が上がります。リモートを含む案件の割合も高く、エージェントが主な入口です。案件のタイプ、単価の傾向、求められるスキルと資格、探し方、働き方の実態、注意点までまとめました。
【結論】平均年収は917万円。上流とクラウドが単価の鍵
フリーランスのインフラエンジニア案件は、次の3点を押さえます。
- 単価は平均年収917万円(月約76万円)が目安全体の平均と同じくらいの水準で、担当する工程とスキルによって大きく差が出ます
- 上流の工程とクラウドのスキルで単価が上がる運用・保守より設計・構築、オンプレミスよりクラウドの案件のほうが、単価が高い傾向があります
- 案件は多く、リモートの割合も高いインフラの案件はIT案件全体の約2割を占め、一部リモートを含めるとリモートの案件が約9割という調査があります
インフラの仕事は、システムが動き続ける限りなくならないのが強みです。運用の経験を土台に、クラウドの設計・構築へ広げていくのが、単価を上げる王道のルートです。
インフラの案件は、エージェントを中心にいくつかの経路で探せます。案件の獲得方法の全体像も確認して、自分に合う探し方を組み合わせましょう。
あわせて読みたい(案件獲得の方法)
インフラエンジニア案件のタイプと、単価の傾向
| 工程 | 主な業務 | 単価の傾向 |
|---|---|---|
| 設計・構築(上流) | 要件定義、インフラの設計、クラウドの構築、システムの移行 | 難易度が高く、単価も高い |
| 運用・保守(下流) | 監視、障害の対応、定期的なメンテナンス、バックアップ | 参入しやすいが、単価は控えめ |
| SRE・自動化 | システムの信頼性の向上、構築や運用の自動化 | 需要が伸びており、高単価になりやすい |
| 平均年収 | 917万円(月約76万円) |
|---|---|
| 案件の割合 | IT案件全体の20.81%(職種別で3位) |
| リモートの割合 | 86.9%(一部リモートを含む) |
| 参考|IT案件全体の平均 | 月76.3万円(2026年6月) |
同じインフラエンジニアでも、監視や運用だけを担う案件と、クラウドの設計から構築までを担う案件では、単価に大きな差があります。平均は目安として、自分がどの工程を担えるかで相場を確かめましょう。
あわせて読みたい(単価と商流)
求められるスキル・資格と、案件の探し方
| 分野 | 主なスキル |
|---|---|
| サーバー | Linuxの構築・運用、Windows Serverの管理 |
| ネットワーク | ルーターやスイッチの設定、ネットワークの設計 |
| クラウド | AWS・Azure・Google Cloudの設計・構築・運用 |
| 自動化 | 構築の自動化(IaC)、コンテナ、CI/CDの仕組み |
| セキュリティ | アクセスの管理、脆弱性への対策、監視の設計 |
役に立つ資格は?
- クラウドの認定資格AWSやAzure、Google Cloudの認定資格は、クラウドの知識を客観的に示せます
- ネットワークの資格CCNAなどは、ネットワークの基礎があることの証明になります
- Linuxの資格LinuCやLPICは、サーバーの構築・運用のスキルを示せます
- 国家資格基本情報技術者やネットワークスペシャリストなどは、体系的な知識の裏づけになります
インフラの案件はどこで探す?
- IT系のエージェントインフラの案件は多くのエージェントが扱っていて、主な入口になります。複数に登録して比べると、単価の相場が分かります
- 前職のつながり運用や保守を担当していたシステムの関係者から、声がかかることがあります
- 元請けの会社SIerや開発会社の協力者として、大規模な構築や移行の案件に参加する方法もあります
あわせて読みたい(スキル・資格と探し方)
単価を上げるためのステップ
運用・保守の経験を土台にする
監視や障害対応の経験は、システムがどう動くかを理解する土台になります。
クラウドのスキルを身につける
認定資格や検証環境での構築を通じて、クラウドの設計・構築に挑戦します。
設計・構築の工程を担う
構築や移行の案件に参加し、設計の工程まで経験を広げます。
自動化やSREへ広げる
構築の自動化や信頼性の向上まで担えると、さらに単価の高い案件を狙えます。
働き方の実態と、注意点・将来性
| リモートの可否 | リモートを含む案件の割合は高いが、データセンターでの作業や機器の設定が必要な案件は出社になる |
|---|---|
| 夜間・休日の対応 | 運用・保守の案件では、障害の対応やメンテナンスで夜間・休日の作業が発生することがある。契約の前に対応の範囲を確かめる |
| 常駐の案件 | 業務委託なのに発注先から細かく指示され、勤務時間を管理される場合は、偽装請負にあたるおそれがある |
| 将来性 | クラウドへの移行やセキュリティ対策の需要が続いており、クラウドと自動化のスキルを持つ人の需要は高い |
運用・保守の案件は始めやすい一方、同じ作業を続けていると単価が上がりにくく、自動化によって仕事が減る可能性もあります。運用の経験を活かしつつ、クラウドの設計・構築や自動化へ少しずつ広げていきましょう。
あわせて読みたい(働き方と関連職種)
よくある質問(FAQ)
● インフラエンジニア案件の平均年収は917万円(月約76万円)。案件は多く、リモートの割合も高い
● 運用・保守より設計・構築、オンプレミスよりクラウドのスキルで単価が上がる
● 探し方はエージェントが中心。夜間対応や偽装請負など、契約の条件も確かめる

