フリーランスのe-Tax確定申告|スマホだけで完結する方法

フリーランス 確定申告 e-Tax

e-Tax(電子申告)は、フリーランスが確定申告をオンラインで完結できる仕組みです。税務署に行かずに自宅から申告でき、青色申告の65万円控除を受けるための条件にもなっているため、フリーランスにとってほぼ必須といえます。近年はマイナンバーカード方式が主流になり、スマホだけでも申告できるようになりました。この記事では、フリーランスがe-Taxで確定申告をする方法を、事前準備から送信まで、最新の制度をふまえてわかりやすく解説します。

e-Taxとは?フリーランスが使うメリット

e-Tax(イータックス)とは、国税の申告・納税をインターネット経由で行えるシステム(正式名称:国税電子申告・納税システム)です。所得税・消費税の確定申告のほか、各種届出や納税までオンラインで完結できます。

フリーランスがe-Taxを使うメリットは、次のとおりです。

  • 青色申告特別控除65万円の要件を満たせる(紙提出は最大55万円)
  • 税務署に行かずに、自宅から24時間いつでも申告できる
  • 添付書類の一部を省略できる
  • 還付金の振込が、書面提出より早い傾向にある
  • 確定申告書等作成コーナーで、案内に沿って入力するだけで作成・送信できる
📌 POINT

フリーランスにとって最大のメリットは、青色申告の65万円控除を受けられることです。同じ複式簿記で帳簿を作っても、紙で提出すると控除は55万円どまり。e-Taxで申告するだけで控除額が10万円増えるため、青色申告者にはほぼ必須の仕組みといえます。

e-Taxの2つの方式と最新の注意点

e-Taxには「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2つがあります。ただし、これから始める人はマイナンバーカード方式が基本になります。

方式 必要なもの 現在の状況
マイナンバーカード方式 マイナンバーカード+対応スマホ(またはICカードリーダー) これから始める人の基本
ID・パスワード方式 税務署発行のID・パスワード 新規発行は終了(既発行者は継続利用可)
⚠️ 注意

ID・パスワード方式の新規発行は、2025年9月末で終了(2025年10月1日から停止)しました。すでにID・パスワードを持っている人は引き続き使えますが、これから新たにe-Taxを始めるフリーランスは、マイナンバーカードを取得して「マイナンバーカード方式」を利用することになります。
※出典:国税庁・e-Tax公式情報(2026年6月時点)。早めにマイナンバーカードを準備しておくと安心です。

e-Taxに必要な事前準備

マイナンバーカード方式でe-Taxを使うには、次の準備が必要です。

  • マイナンバーカード
  • マイナンバーカード読取対応のスマートフォン(またはICカードリーダー)
  • マイナンバーカードのパスワード(後述の2種類)
  • 1年分の売上・経費の集計(会計ソフト等で作成)

マイナンバーカードの2つのパスワード

e-Taxでは、マイナンバーカードに格納された電子証明書を使うため、2種類のパスワードが必要です。カード取得時に自分で設定したものです。

パスワードの種類 形式
利用者証明用電子証明書 数字4桁
署名用電子証明書 英数字6〜16文字
⚠️ 注意

パスワードを一定回数間違えるとロックされ、市区町村の窓口で再設定が必要になります。申告直前に慌てないよう、事前にパスワードを確認しておきましょう。対応スマホは、iPhoneは7以降、Androidは2016年以降の機種の多くが対応していますが、対応外の機種もあるため事前確認をおすすめします。

e-Taxで確定申告する手順

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、e-Taxでの申告は画面の案内に沿って進めるだけです。基本的な手順は次のとおりです。

  1. 1年分の売上・経費を集計する:会計ソフトや帳簿で、収入と経費を整理しておきます。
  2. 確定申告書等作成コーナーにアクセスする:国税庁のサイトから、提出方法に「e-Tax(マイナンバーカード方式)」を選びます。
  3. マイナンバーカードで認証する:スマホ(またはICカードリーダー)でマイナンバーカードを読み取り、ログインします。
  4. 画面の案内に沿って入力する:収入・経費・各種控除を入力します。会計ソフトのデータを使えば入力が効率化できます。
  5. 内容を確認して送信する:申告書が自動作成されるので、内容を確認してe-Taxで送信。送信後は受付結果を確認します。
📌 POINT

会計ソフトを使っている場合は、ソフトから直接e-Tax送信できることが多く、さらにスムーズです。青色申告決算書もソフトが自動作成し、そのまま送信できます。送信後は必ず「受付結果」を確認し、正常に申告できたかチェックしましょう。

スマホだけで確定申告する方法

パソコンがなくても、スマホとマイナンバーカードだけで確定申告を完結できます。確定申告書等作成コーナーや会計ソフトはスマホに対応しており、マイナンバーカードをスマホで読み取れば、作成から送信まですべてスマホで行えます。

青色申告の65万円控除も、スマホからのe-Tax送信で要件を満たせます。パソコンを持っていないフリーランスでも、スマホ1台で最大控除を受けられます。

📌 POINT

Android端末では「スマホ用電子証明書」により、マイナンバーカードを毎回読み取らなくても申告できる仕組みがすでに利用できます。さらに令和8年(2026年)1月からは、iPhoneでも「iPhoneのマイナンバーカード」を利用でき、本人認証の手間が減ってよりスムーズになります。
※出典:国税庁の確定申告特集(2026年6月時点)。対応状況は今後拡大予定です。

e-Taxと青色申告65万円控除の関係

フリーランスがe-Taxを使う最大の理由が、青色申告の65万円控除です。青色申告特別控除は、要件によって控除額が変わります。

控除額 主な要件
65万円 複式簿記+貸借対照表の添付+期限内申告+e-Taxでの申告(または優良な電子帳簿の保存)
55万円 複式簿記+貸借対照表の添付+期限内申告(紙で提出)

表のとおり、65万円と55万円の違いは「e-Taxで申告するかどうか」だけです。同じ手間で帳簿を作っても、紙で提出すると10万円分の控除を逃すことになります。青色申告者がe-Taxを使うべき最大の理由がこれです。

e-Taxに関するよくある質問

フリーランスのe-Taxについて、特に質問の多いポイントをまとめました。

Q. マイナンバーカードがなくてもe-Taxは使えますか?

すでにID・パスワードを持っている場合は使えますが、新規発行は終了しています。これから始める人はマイナンバーカードが必要です。カードの取得には申請から受け取りまで時間がかかるため、早めに準備しましょう。

Q. ICカードリーダーは必要ですか?

マイナンバーカード読取対応のスマホがあれば不要です。スマホでカードを読み取れるため、PCで申告する場合もスマホを読取機の代わりに使えます。スマホで完結させる場合も、もちろんカードリーダーは要りません。

Q. e-Taxなら税務署に行かなくていいですか?

はい。e-Taxは申告書の作成から送信まですべてオンラインで完結するため、税務署に行く必要はありません。24時間いつでも申告でき、混雑する時期に窓口へ行く手間が省けます。

Q. 会計ソフトとe-Taxはどう連携しますか?

多くの会計ソフトは、作成した申告書・青色申告決算書をそのままe-Tax送信する機能を備えています。日々記帳しておけば、ソフトが書類を自動作成し、ソフトから直接送信できるため、最もスムーズに65万円控除を狙えます。

まとめ:e-Taxはマイナンバーカードで完結

e-Taxは、フリーランスが確定申告をオンラインで完結できる便利な仕組みです。最後に要点を振り返っておきましょう。

✅ この記事のまとめ

① e-Taxは自宅から24時間申告でき、青色65万円控除の要件にもなる
② ID・パスワード方式の新規発行は終了。これからはマイナンバーカード方式が基本
③ 必要なのはマイナンバーカードと対応スマホ(またはICカードリーダー)
④ スマホとマイナンバーカードだけで申告から送信まで完結できる
⑤ 65万円と55万円控除の違いは「e-Taxで申告するか」だけ

e-Taxは、いまやフリーランスの確定申告に欠かせない仕組みです。特に青色申告者は、e-Taxを使うだけで控除額が10万円増えるため、活用しない手はありません。まずはマイナンバーカードと対応スマホを準備し、会計ソフトと組み合わせて、スムーズな確定申告を目指しましょう。

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