フリーランスのLP制作|必要スキル・単価相場・案件の取り方

フリーランスのLP制作|必要スキル・単価相場・案件の取り方

「LP制作を仕事にしたいけれど、どんなスキルが必要で、いくらで受ければいいのかわからない」と迷っていませんか。結論から言えば、フリーランスのLP制作は「デザインかコーディングのどちらかから始め、自主制作とポートフォリオで実績を作り、企画や公開後の改善まで担当範囲を広げる」ことで、単価を上げていけます。LPの仕事内容、担当範囲別のスキル、単価の目安、受注から公開までの流れ、案件の取り方、未経験からの始め方、表示の法律や契約の注意点まで、このページで整理しました。

目次

【結論】フリーランスのLP制作はどう始め、どう単価を上げる?

LP(ランディングページ)とは、商品の購入や問い合わせなど、訪問者に1つの行動をしてもらうために作る、縦に長い1枚のWebページです。フリーランスがLP制作を仕事にするには、次の3つを押さえてください。

  1. 担当範囲を1つ決めて始めるデザインかコーディングのどちらかを身につけ、「コーディングのみ」「デザインのみ」の案件から受ける
  2. 自主制作で実績を見せる架空の商品やサービスでLPを作り、狙った読み手や構成の意図まで書いたポートフォリオにまとめる
  3. 企画と改善まで担当範囲を広げるヒアリングや構成、公開後の効果測定と改善まで担えるほど、依頼の金額は上がりやすい

LPは「きれいに作る」だけでなく、問い合わせや購入が増えるかで評価される仕事です。

LP制作の経験を活かせる案件は、Web制作やマーケティングの分野にあります。自分のスキルに合う案件を探すなら、エージェントで比べる方法もあります。

LP制作とはどんな仕事?ホームページとの違い

LP制作は、広告や検索、SNSから来た人に1つの行動をしてもらうことを目的に、1枚のページの構成、文章、デザイン、実装を作る仕事です。多くのページで会社の情報を伝えるホームページとは、目的と作り方が違います。

比べる点LP(ランディングページ)ホームページ(コーポレートサイト)
目的購入、申し込み、問い合わせなど1つの行動会社や事業の情報を幅広く伝える
ページの数基本は縦に長い1枚複数のページ
主な入口Web広告、SNS、メールなど検索、名刺、ほかのサイトなど
評価のされ方コンバージョン率(CVR)など成果の数字情報の探しやすさ、信頼感
公開後A/Bテストなどで改善を続けることが多い情報の更新が中心

Web広告のリンク先として使われる場合は、LPの内容が広告と合っているか、読み込みが速いかといった点も成果を左右します。Google 広告でも、ランディングページの利便性は品質スコアを決める要素の1つです。

出典:Google 広告 ヘルプ「品質スコアについて」(2026年9月確認)。

LP制作に必要なスキルは?担当範囲別に整理

LP制作に必要なスキルは担当範囲によって変わり、すべてを1人で担う必要はありません。まずは1つの範囲から始め、少しずつ広げていきます。

担当範囲必要なスキル主なツール
企画・構成読み手と訴求の整理、ワイヤーフレーム(構成の設計図)の作成Figma、スプレッドシート
ライティングキャッチコピー、商品の強みを伝える文章、表示の法律の理解文書作成ツール
デザインレイアウト、配色、文字の読みやすさ、スマートフォンでの見え方Figma、Photoshop、Illustrator
コーディングHTML、CSS、JavaScript、スマートフォン対応、表示速度の改善コードエディタ、ブラウザの開発者ツール
CMSでの実装WordPressなどでLPを組み、クライアントが更新できる形にするWordPress、ノーコードツール
改善・分析アクセス解析、ヒートマップ、A/BテストGA4、Microsoft Clarityなど

どの範囲を担当する場合も、「誰に、どこから来た人に、何をしてもらうLPなのか」を理解するマーケティングの視点があると、提案の質が上がります。表示速度の目安には、Googleのウェブに関する主な指標(LCP 2.5秒以下、INP 200ミリ秒以下、CLS 0.1以下)が使えます。

出典:web.dev「ウェブに関する主な指標」(2026年9月確認)。

LP制作の単価はいくら?作業範囲別の目安と決め方

LP制作の金額は作業範囲で大きく変わり、テンプレートを使った最低限のLPなら10万円まで、オリジナルのデザインなら10万〜30万円、おまかせで完成度の高いLPなら30万〜60万円、戦略やA/Bテストまで含めると60万円以上がひとつの目安です。

作りたいLP金額の目安主な内容
最低限のLP〜10万円テンプレートを使った、最低限のデザインとコーディング
オリジナルデザインのLP10万〜30万円オリジナルのデザインとコーディング
おまかせで完成度の高いLP30万〜60万円競合調査から、細部までこだわったデザインとコーディングまで
成果まで見据えたLP60万円以上戦略の検討やA/Bテストまで含む
出典:ランサーズ「LP制作の相場はいくら?Web担当なら知っておきたいデザインと価格」(2024年3月27日公開、2026年9月確認)。発注する側から見た目安で、制作会社への依頼も含みます。フリーランスの受注額は、担当範囲や実績、依頼元によってこれより低くなることも高くなることもあります。

見積もりは、次の要素を分けて考えると根拠を説明しやすくなります。

  • 担当範囲:企画・構成、文章、デザイン、コーディング、CMSでの実装のどこまでを受けるか
  • ページの長さと素材:ページの長さ、画像やイラストを用意するのは誰か
  • 修正の回数:何回まで見積もりに含めるか
  • 納期:通常より短い場合の上乗せ
  • 公開後の対応:効果測定や改善、保守を月額で受けるか

LP制作はどう進める?受注から公開までの7ステップ

LP制作は「ヒアリング、見積もりと契約、リサーチ、構成、デザイン、コーディング、公開と改善」の7ステップで進みます。最初のヒアリングで目的と読み手を固めることが、成果とトラブルの防止の両方に効きます。

1

ヒアリング

LPの目的(購入、申し込み、問い合わせなど)、読み手、流入元(広告、SNS、検索など)、商品の強み、競合、公開日を確認します。

2

見積もりと契約

担当範囲、修正の回数、納期、報酬と支払日、著作権の扱いを書面やメールで取り決めます。

3

リサーチ

競合のLPや、読み手の悩み、よくある質問を調べ、訴求の方向性を決めます。

4

構成(ワイヤーフレーム)

ファーストビュー、悩みへの共感、解決策、根拠、よくある質問、CTA(申し込みボタンなど)の順番と中身を決めます。

5

デザイン

パソコンとスマートフォンの両方のデザインを作り、クライアントの確認を受けます。

6

コーディング

HTMLとCSSで実装し、スマートフォンでの表示、表示速度、フォームの動き、計測タグを確認します。

7

公開と改善

公開後、GA4やヒートマップで数字と動きを確認し、見出しやCTAを直していきます。改善を月額で受けると、継続の収入にもなります。

案件はどう取る?窓口ごとの特徴

LP制作の案件は、クラウドソーシング、制作会社、エージェント、直接の営業や紹介の4つの窓口で探せ、実績の段階に合わせて組み合わせると安定しやすくなります。

窓口特徴向いている段階
クラウドソーシング小さな案件も多く、評価が実績として残る。手数料がかかり、価格の競争になりやすい最初の実績を作るとき
制作会社からの依頼デザインやコーディングなど工程ごとの依頼が多く、継続しやすい担当範囲が決まっていて、安定して受けたいとき
フリーランスエージェント担当者がスキルに合う案件を紹介し、条件の調整を手伝ってくれるサービスもある実務経験があり、継続の案件を探したいとき
直接の営業、紹介、SNS仲介の手数料がなく、企画から任されやすい。自分で集客する必要がある実績とポートフォリオがそろってから

フリーランス協会の「フリーランス白書2026」でも、仕事を見つける経路(複数回答)は人脈(知人の紹介を含む)が68.3%、過去・現在の取引先が58.3%と多く、一つひとつの案件で信頼を積むことが、次の依頼につながりやすいと考えられます。

出典:フリーランス協会「フリーランス白書2026」(n=1,426、2026年6月公表)(2026年9月確認)。

未経験から始めるには?実績の作り方と単価を上げるコツ

未経験なら、HTMLとCSSかデザインツールを学び、模写と自主制作でLPを作ってポートフォリオにまとめ、小さな案件で実績を積むのが現実的な順番です。

  1. 基本のスキルを学ぶコーディングならHTMLとCSS、デザインならFigmaなどのツールの基本を身につける
  2. 模写で型を覚える公開されているLPを練習として作り直し、構成やレイアウトの型を学ぶ。模写した作品は公開しない
  3. 自主制作でLPを作る架空の商品やサービスを決め、読み手、訴求、構成の意図まで考えてLPを1本作る
  4. ポートフォリオにまとめる完成したページだけでなく、誰に向けて、なぜその構成にしたかを書き添える
  5. 小さな案件で実績を積むコーディングのみなど範囲の狭い案件から受け、クライアントの許可を得て実績に加える

単価を上げるには、次のように担当範囲と成果への関わりを広げることが近道です。

  • デザインとコーディングの両方を受けられるようにする
  • ヒアリングと構成の提案から担当する
  • 公開後の効果測定と改善を、月額の契約で受ける
  • 改善の前後の数字を、許可を得て実績として示す
  • 医療や金融など、表示のルールが厳しい業種の知識を身につける

LP制作で気をつけることは?表示の法律・契約・権利

LPは売るためのページなので、誇大な表示を避けること、契約の条件を書面で残すこと、制作物の権利の扱いを決めておくことが欠かせません。

  • 実際より著しく優れている、または有利であると誤解させる表示をしない(景品表示法の優良誤認・有利誤認)
  • 化粧品や健康食品などでは、効能や効果の表現が薬機法などのルールに沿っているかをクライアントに確認する
  • 通信販売の申し込みページでは、最終確認画面に分量、販売価格(送料を含む)、支払いの時期と方法、引渡しや提供の時期、申し込みの期間(ある場合)、申し込みの撤回や解除の条件を表示する(特定商取引法)
  • 「No.1」「満足度〇%」などの表示には、根拠となる調査の内容を確認する
  • 業務の内容、報酬の額、支払期日などの取引条件を、書面やメールで明示してもらう(フリーランス法)
  • 著作権を譲渡する場合は、翻案権など第27条・第28条の権利も含むことを契約書に明記する(明記がないと譲渡した側に残ると推定される)。著作者人格権は譲渡できないため、行使しない旨などを取り決めておく
  • 写真やフォント、イラストは、商用で使えるライセンスかを確かめる
法律の適用は個別に確認を

景品表示法の責任は広告主であるクライアントが負いますが、薬機法の誇大広告の禁止は「何人も」が対象で、制作者も対象になり得ます。薬機法や特定商取引法などは業種や販売方法によって適用が変わるため、判断に迷う表現はクライアントの担当者や専門家に確認してください。

出典:消費者庁「景品表示法」「特定商取引法ガイド」、公正取引委員会・厚生労働省「フリーランス・事業者間取引適正化等法」、e-Gov法令検索「著作権法」第59条・第61条(2026年9月確認)。

よくある質問(FAQ)

QLP(ランディングページ)とは何ですか?
A商品の購入や問い合わせなど、訪問者に1つの行動をしてもらうために作る、縦に長い1枚のWebページです。Web広告やSNS、メールなどのリンク先として使われることが多く、コンバージョン率などの成果の数字で評価されます。
QフリーランスのLP制作に必要なスキルは何ですか?
A担当範囲によって変わります。企画・構成なら読み手と訴求の整理、デザインならFigmaなどのツールとレイアウトの力、コーディングならHTML、CSS、JavaScriptとスマートフォン対応、改善ならアクセス解析やA/Bテストの知識が必要です。すべてを1人で担う必要はなく、1つの範囲から始められます。
QLP制作の単価の相場はいくらですか?
Aランサーズの解説記事(2024年3月27日公開)では、テンプレートを使った最低限のLPで10万円まで、オリジナルデザインで10万〜30万円、おまかせで完成度の高いLPで30万〜60万円、戦略やA/Bテストまで含めると60万円以上が目安とされています。発注する側から見た目安で、フリーランスの受注額は担当範囲や実績によって変わります。
QLP制作はどんな流れで進みますか?
Aヒアリング、見積もりと契約、リサーチ、構成(ワイヤーフレーム)、デザイン、コーディング、公開と改善の7ステップで進みます。最初のヒアリングで、LPの目的、読み手、流入元、商品の強みを固めることが大切です。
QLP制作の案件はどこで探せばいいですか?
Aクラウドソーシング、制作会社からの依頼、フリーランスエージェント、直接の営業や紹介・SNSの4つの窓口があります。最初の実績づくりにはクラウドソーシング、継続して受けたいなら制作会社やエージェント、実績がそろったら直接の営業と、段階に合わせて組み合わせるのがおすすめです。
Q未経験からLP制作の仕事を始めるにはどうすればいいですか?
AHTMLとCSSかデザインツールの基本を学び、公開されているLPの模写で型を覚えます。次に架空の商品で自主制作のLPを作り、読み手や構成の意図まで書き添えてポートフォリオにまとめ、コーディングのみなど範囲の狭い案件から実績を積みます。模写した作品は公開しないようにしましょう。
QLP制作の単価を上げるにはどうすればいいですか?
Aデザインとコーディングの両方を受ける、ヒアリングと構成の提案から担当する、公開後の効果測定と改善を月額で受けるなど、担当範囲と成果への関わりを広げます。改善の前後の数字を、クライアントの許可を得て実績として示すことも効果的です。
QLP制作で気をつける法律はありますか?
A実際より著しく優れている、有利であると誤解させる表示は景品表示法で禁止されています。化粧品や健康食品では薬機法、通信販売の申し込みページでは特定商取引法の最終確認画面の表示ルールも関わります。取引条件の明示を求めるフリーランス法や、著作権の譲渡の扱いにも注意し、判断に迷う場合は専門家に確認してください。
この記事のまとめ

LPは訪問者に1つの行動をしてもらうための1枚のページ。制作の仕事は企画・構成、文章、デザイン、コーディング、改善に分かれ、1つの範囲から始められる

金額の目安は、最低限のLPで10万円まで、オリジナルデザインで10万〜30万円、おまかせで30万〜60万円、戦略やA/Bテストまで含めると60万円以上

ヒアリングから公開と改善までの7ステップで進め、未経験なら自主制作とポートフォリオで実績を作る。表示の法律、取引条件の明示、著作権の扱いにも注意する

LP制作は、担当範囲と成果への関わりを広げるほど価値が上がる仕事です。自分のスキルに合うWeb制作の案件を、複数の窓口やエージェントで比べて探してみましょう。

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