フリーランスの在宅ワーク|メリット・デメリットと案件の探し方

フリーランスの在宅ワーク|メリット・デメリットと案件の探し方
🔍 この記事の結論
  • 案件票の「リモート可」は完全在宅とは限りません。
  • 在宅で働きたいなら、リモート比率を公表しているエージェントを軸に「完全在宅か、月◯回までなら出社可か」を数字で伝えます
  • 在宅ワークの成否を分けるのは、案件選びより自己管理です。始業・終業の固定、稼働時間の記録、週次の進捗共有を仕組みにします
  • 契約書には、リモート可否・出社頻度・交通費・精算幅を明記してもらいます。「慣れたらリモート」は必ず書面に残します
  • 自宅の家賃・光熱費・通信費は、事業に使った分を按分して経費にできる場合があります。記録を残しておきましょう

フリーランスとして在宅で働くことは十分に可能ですが、「リモート可」と書かれた案件の多くは完全在宅ではありません。ここを取り違えると、参画後に週1出社が発生して生活設計が崩れます。「フリーランスとして在宅で働きたい」「自宅で完結する案件はエージェントで見つかるのか」と考えている人に向けて、この記事では在宅案件の実際の比率、メリットとデメリット、向き不向き、自己管理のコツと1日のスケジュール例、エージェントでの探し方、契約で確認すべきこと、環境づくりと経費まで、フリーランス歴10年以上の運営者の視点で1ページにまとめました。

目次

【結論】在宅で働くために最初にやること

在宅で働きたいなら、リモート比率を公表しているエージェントを選び、「完全在宅か、月◯回までなら出社可か」を数字で伝えてください。案件票の「リモート可」には、週1出社も月数回の出社も含まれます。ここを曖昧にしたままだと、条件の合わない紹介が繰り返されます。

比率を公表している例では、ギークスジョブがリモート可88%以上(前年度実績)、クラウドワークス テックがリモート案件90%を公表しています。この2社は在宅前提で探しやすい構成です。

そのうえで押さえておきたいのが、在宅ワークの成否を分けるのは案件選びより自己管理だということ。通勤がなくなる代わりに、始業と終業を自分で決める必要があります。ここを仕組み化できるかどうかで、続くかどうかが決まります。

在宅ワークは「自由に働ける」と語られがちですが、実際には自由と引き換えに、時間管理・体調管理・信頼構築のすべてを自分で背負う働き方です。会社が肩代わりしてくれていた部分が、そのまま自分の仕事になります。

以下では、在宅案件の実際の比率をデータで確認したうえで、メリットとデメリット、続けるための具体的な工夫、そして契約や経費といった実務面まで順に整理していきます。リモート案件の探し方そのもの(類型の見分け方・地方在住者の戦略)は、リモート案件の探し方|種類の違いと比率比較で詳しく解説しています。

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フリーランスの在宅ワークとは

結論:在宅ワーク(在宅勤務)とは、オフィスに出勤せず、自宅を就業場所として働く勤務形態を指します。フリーランスの場合は、業務委託の案件をリモートで完結させる働き方が中心になります。

「リモート可」には3つの種類がある

ここが最も重要な前提です。案件票に書かれた「リモート可」は、実際には次の3類型に分かれます。同じ言葉でも生活への影響はまったく違います。

種類出社の頻度注意点
フルリモート原則ゼロ。オンラインで完結キックオフ時や機材の受け取り時のみ現地というケースはある
一部リモート(ハイブリッド)週1–2回、または月数回「リモート可」表記の多くがこれ。居住地の制約が残る
リモート相談可参画当初は常駐、慣れたら一部リモート約束が契約書にないと反故になりやすい

3つ目の「慣れたらリモート可」がとくに注意すべき類型です。口頭の合意だけだと、体制の変更や担当者の交代で反故になることがあります。移行の条件と時期を契約書に明記してもらうのが安全です。

フリーランス新法でも在宅は配慮の対象

2024年11月施行のフリーランス新法では、6か月以上の継続的業務委託について、育児・介護との両立への配慮が発注者の義務とされています(6か月未満は努力義務)。配慮の例として、介護のために特定の曜日はオンラインで就業したいという申出に応じることなどが示されています。

ただしこれは本人の申出に応じて行われるものです。黙っていては機能しないため、事情がある場合は自分から伝える必要があります。

出典:公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」、厚生労働省・中小企業庁ほか「フリーランス・事業者間取引適正化等法」リーフレット(2026年9月確認)。

データで見る在宅案件の実際

フルリモートは市場全体の約2割

結論:在宅案件は増えていますが、市場全体が完全在宅に移行したわけではありません。

地域別では「リモートと常駐が半々」

別の案件サイトの地域別データでも傾向は同じです。フリーランスHub掲載の案件で、リモートワーク案件が占める割合は次のとおりです。

エリアリモート案件の割合常駐案件の割合
東京都46.4%53.6%
大阪府53.1%46.9%
愛知県53.8%46.2%
兵庫県46.1%53.9%
出典:フリーランスHub「都道府県別のフリーランス案件・求人」(フリーランスHub調べ。大阪・愛知・兵庫は2026年9月時点、東京は2025年11月時点)。掲載案件ベースの集計で、「リモート案件」には一部リモートを含みます。

つまり案件全体の半分前後は常駐で、しかも「リモート案件」の中には一部出社が含まれます。完全在宅に絞ると、候補はさらに少なくなると考えてください。だからこそ、リモート比率の高いエージェントを選ぶこと自体が戦略になります。

リモートに強いエージェントはどこ?

エージェント公表されているリモートの状況その他の特徴
ギークスジョブリモート可88%以上(前年度実績)取引社数3,810社・公開案件7,000件以上/支払いサイト25日
Midworksリモート案件は約8割給与保障制度(条件・審査あり)/支払いサイト20日
レバテックフリーランスリモート可の案件も多数公開案件10万件以上で母数が大きい/支払いサイト15日
数値は各社の公表値や案件検索サイトの掲載情報(2026年9月確認)。「リモート可」「リモート案件」には一部出社を含む場合があります。

リモート比率の高い会社を軸にしつつ、案件の母数を確保するためにレバテックフリーランスのような大手を1社足す、という組み合わせが現実的です。在宅に強い1社+総合型1社が、選択肢と条件のバランスを取りやすい構成になります。

在宅ワークのメリット

結論:在宅ワーク最大のメリットは、通勤がなくなり、時間と体力の使い道を自分で決められることです。ほかにも、生活の質を高めるメリットが数多くあります。

  1. 通勤がなくなる:往復1–2時間が丸ごと自由になります。時間だけでなく、体力の消耗が減るのが大きい変化です。
  2. 自分のペースで進められる:集中できる時間帯に作業を寄せられます。会議が少ない現場なら、まとまった作業時間を確保しやすくなります。
  3. 人間関係のストレスが減る:オフィス特有の雑音や気遣いから距離を置けます。
  4. 育児・介護・家事と両立しやすい:送迎や通院の合間に稼働を組み込めます。
  5. 住む場所を選べる:地方在住でも首都圏の案件に参画でき、生活コストとの差分が実質的な手取り改善になります。

とくに効くのは「時間の再配分」

最も実感しやすいのが通勤時間の消滅です。往復1時間半の通勤がなくなれば、月20日稼働で約30時間。これを休息に回すのか、稼働に回して収入を増やすのかは自分次第です。在宅ワークの価値は「楽になること」ではなく「時間の使い道を自分で決められること」にあります。

在宅ワークのデメリットと対策

結論:自由度が高い一方で、在宅ワークにはオンオフの切り替え・働きすぎ・評価されにくさといった特有の難しさがあります。あらかじめ知って対策しておけば、多くは防げます。

デメリット何が起きるか対策
オンオフの切り替えが難しいだらだら働き続ける/逆に集中できない作業スペースと始業終業時刻を固定する
働きすぎてしまう境界が曖昧になり、休日も稼働してしまう稼働時間を記録し、上限を先に決める
孤独を感じやすい相談相手がおらず、判断を抱え込む定例以外の雑談機会を意図的に作る
評価されにくい仕事ぶりが見えず、貢献が伝わらない進捗と成果を自分から可視化して共有する
運動不足になる体調を崩し、稼働できなくなる散歩や運動を予定として組み込む
スキルが伸びにくい周囲のやり方を見る機会が減るコードレビューや勉強会に自分から参加する
情報漏洩のリスク家族との共用端末や公共Wi-Fiから情報が漏れる仕事用の端末を分け、画面ロックと通信の安全を徹底する
⚠ 「評価されにくい」は契約更新に直結する

在宅では、仕事の過程が相手から見えません。同じ成果でも、報告がない人は「何をしているか分からない人」になります。契約更新の判断材料は成果と信頼なので、ここを軽視すると更新されないリスクが上がります。

週次で進捗を短くまとめて共有する、詰まったら早めに相談する——この2つだけで印象は大きく変わります。

在宅ワークに向いている人・向いていない人

結論:自己管理と文章でのやり取りが得意な人ほど在宅に向いています。ただし「向いていない」と感じる特徴の多くは、案件の選び方で回避できます。

向いている人向いていない人回避の方法
自分でスケジュールを管理できる誰かに管理されないと進められない定例の多い案件を選び、外部にリズムを作る
一人での作業が苦にならない雑談や相談がないとつらい週1出社の一部リモート案件にする
文章での説明が得意口頭のほうが伝えやすい音声通話を許容する現場を選ぶ
自宅に作業環境を作れる集中できる場所が家にないコワーキングスペースの併用を前提にする
実務経験が3年以上ある経験が浅く、質問しながら覚えたいまずは常駐や一部リモートの案件で経験を積む

最後の行は見落とされがちですが重要です。在宅案件は「自走できること」が前提になりやすく、経験が浅い段階では紹介自体が絞られます。エージェント案件は目安として実務経験2–3年以上を求めるものが多く、そこに「フルリモート」を重ねると候補はさらに減ります。経験が浅いうちは、常駐で学びながら実績を積むほうが結果的に近道になることもあります。

在宅で成果を出す自己管理のコツ

結論:在宅ワークで安定して成果を出すには、意志の力ではなく、仕組みで解決するのがポイントです。

  • 仕事専用のスペースを作り、オンオフを物理的に分ける
  • 始業・終業の時刻を決め、稼働時間を記録する
  • 朝いちばんに「今日やること」を3つだけ書き出す
  • 週次で進捗と成果を自分から共有する
  • 詰まったら30分で相談する(抱え込まない)
  • 散歩や運動を予定として先に入れる

在宅ワークの1日はどう組む?

結論:始業・昼休み・終業の3点を固定し、会議と集中作業の時間帯を分けると、1日のリズムが崩れにくくなります。週5日・1日8時間で稼働する場合の一例です。

時間やることポイント
9:00始業。チャット確認と「今日やること3つ」の共有始業の連絡を習慣にすると、在宅でも存在が伝わる
9:30〜12:00集中作業通知を切り、会議を入れない時間にする
12:00〜13:00昼休み。外に出て歩く運動不足と気分の切り替えを同時に解消する
13:00〜15:00定例・打ち合わせ会議は午後にまとめると集中時間を守りやすい
15:00〜17:30作業・レビュー対応詰まった点はこの時間までに相談する
17:30〜18:00終業報告と稼働時間の記録「やったこと・明日やること」を短く送って終える
※編集部による一例です。契約で決めた稼働時間帯やコアタイムに合わせて調整してください。

オンオフの切り替えを仕組み化する

自宅は本来くつろぐ場所のため、意識しないと仕事モードに入りづらく、逆に休むこともできなくなります。作業スペースを分ける、始業終業の時刻を決めるといった物理的・時間的な区切りを作ると、集中と休息のメリハリがつきます。

スペースを分けられない場合は、作業用の机とそれ以外を使い分ける、仕事中だけ特定の照明をつけるといった小さな切り替えでも効果があります。重要なのは「今は仕事の時間だ」と身体に伝える合図を用意することです。

稼働時間は「上限」を先に決める

在宅で最も起きやすいのは、実は働きすぎです。通勤という強制的な終了合図がないため、気づくと夜まで作業しているという状態になりがちです。

月額固定の案件には「精算幅」(例:140–180時間)が設定されているのが一般的で、上限を超えた分は精算方式に従って追加報酬の対象になります。逆に言えば、記録せずに働き続けると、支払われない稼働が積み上がります。稼働時間は必ず記録してください。

孤立を防ぐコミュニケーション

一人で抱え込むと、孤独感が募るだけでなく、判断の質も落ちます。チャットやオンライン会議でこまめに状況を共有することで、孤立を防ぎつつクライアントからの信頼も得られます。困ったときは担当のコーディネーターに相談するのも有効です。

📌 「報告のうまさ」が在宅では実力の一部になる

常駐なら働いている姿が見えますが、在宅ではアウトプットと報告だけが評価材料です。週次で「やったこと・次にやること・詰まっていること」を3行で送るだけでも、印象はまったく違います。これは技術力とは別のスキルとして意識的に身につける価値があります。

在宅案件をエージェントで探すポイント

結論:在宅でできる案件を効率よく見つけるには、エージェントの活用が近道です。探し方には順番があります。

  1. リモート比率の高いエージェントを1社選ぶ:比率を公表している会社を軸にします。母数の多い総合型を1社足して2社体制にするのが基本です。
  2. 「完全在宅」か「月◯回まで出社可」かを数字で伝える:ここを曖昧にすると、一部リモート案件が大量に届きます。
  3. 出社が発生する条件を確認する:キックオフのみか、定例ごとか、障害対応時か。頻度と場所をセットで聞きます。
  4. 交通費の負担を確認する:地方在住の場合、月数回の出社でも交通費が実費なら手取りが目減りします。
  5. 会議の時間帯を確認する:育児や介護と両立するなら、定例が何時からかは単価と同じくらい重要です。

エージェントによって在宅案件の量は大きく異なります。在宅に強い1社と、案件数の多い1社を組み合わせることで、条件と選択肢の両方を確保できます。営業や契約の手間を任せられるのも、エージェントを使う大きな利点です。職種ごとのフルリモートの見つけやすさや、地方在住者の探し方はリモート案件の探し方にまとめています。

⚠ フルリモートだけに絞ると候補が急減する

フルリモートの案件は市場全体の約2割です。「フルリモート」「週3日」「単価◯◯万円以上」をすべて必須にすると、該当案件がほぼゼロになることがあります。

絶対に譲れない条件は1–2個に絞り、それ以外は調整可能と伝えてください。2週間以上まったく紹介が来ないときは、担当者に「どの条件を緩めれば候補が増えますか」と聞くのが有効です。

契約で確認すべきこと

結論:在宅で働くうえで、契約書の確認は単価と同じくらい重要です。口頭の合意は、担当者や体制が変わると残りません。

在宅に関して明記してもらう項目

  • リモート可否と、出社が必要な場合の頻度・場所
  • 出社時の交通費の負担(実費支給か、報酬に含むか)
  • 稼働時間帯とコアタイムの有無
  • 精算幅(例:140–180時間)と、上下限を超えた場合の扱い
  • 連絡手段と、即応が求められる時間帯
  • 通信環境・機材の準備を誰が負担するか(端末の貸与の有無)
  • 情報セキュリティのルール(作業場所の制限、私物端末の利用可否)

とくに「慣れたらリモートに移行」という約束は、条件と時期を書面に残すべきです。移行の判断者が誰なのかも確認しておくと確実です。

フリーランス新法で発注者に課された義務

2024年11月施行のフリーランス新法により、発注者側には次の義務が定められています。在宅案件でも同じく適用されます。

  • 取引条件の明示:業務内容・報酬額・支払期日などを書面または電磁的方法で明示する義務があります。
  • 報酬の支払期日:従業員を使用する発注事業者は、原則として給付を受けた日から起算して60日以内のできる限り短い期間内に支払期日を設定する必要があります。
  • 中途解除の予告:6か月以上の契約を中途解除したり更新しなかったりする場合、原則30日前までの予告が必要です。
  • 育児・介護への配慮:6か月以上の契約では、申出に応じた配慮が義務です。オンラインでの就業の調整などが配慮例として示されています。
  • ハラスメント対策:相談体制の整備など必要な措置を講じる義務があります。
⚠ 支払いサイトも生活に直結する

稼働終了から入金までの日数は会社ごとに幅があり、レバテックフリーランスとクラウドワークス テックは15日、Midworksは20日、ギークスジョブは25日。さらに長い会社もあります。独立直後は入金までの生活費が先に出ていくため、単価と同じくらい重要な条件です。

報酬の未払いや一方的な条件変更などのトラブルに遭った場合は、厚生労働省の委託事業である「フリーランス・トラブル110番」で弁護士に無料相談ができます。契約条項の解釈で迷う場合は、署名前に弁護士などの専門家にご相談ください。

在宅ワークの環境づくりと経費

最低限そろえたい作業環境

結論:在宅で長く働くなら、環境への投資は費用ではなく生産性の問題です。とくに椅子とモニターは、体調と作業効率に直結します。

  • 安定した通信回線:オンライン会議が途切れると信頼に響きます。有線接続の準備も検討を。
  • 作業用の机と椅子:長時間座る前提なら、椅子は最優先で投資する価値があります。
  • 外部モニター:作業効率がはっきり変わります。
  • マイクとカメラ:音声が聞き取りやすいだけで、打ち合わせの印象は変わります。
  • 手元の明るさ:暗い環境は疲労の原因になります。
  • セキュリティ対策:OSとソフトの更新、画面ロック、パスワード管理を徹底し、家族と端末を共用しないようにします。

自宅の費用は経費にできる場合がある

自宅を仕事場として使う場合、家賃・電気代・通信費のうち事業に使った分を、合理的な基準で按分して経費に計上できる場合があります(家事按分)。按分の基準は作業スペースの床面積の割合や、稼働時間の割合などが用いられます。

費用按分の基準の例残しておく記録
家賃作業スペースの床面積の割合間取り図、作業スペースの面積
電気代稼働時間の割合、使用する機器稼働時間の記録
通信費仕事で使う時間の割合契約内容、稼働時間の記録
パソコン・机・椅子仕事で使う割合(専用なら全額を検討)購入時の領収書、用途
コワーキングスペース仕事で利用した分利用明細
※按分の割合に決まった数字はなく、事業の実態に応じて合理的に説明できることが必要です。高額な機器は減価償却の対象になる場合があります。

ただしどこまで認められるかは事業の実態によって変わります。根拠のない割合で計上するとあとで問題になるため、面積や時間の記録を残しておいてください。判断に迷う場合は税理士にご相談ください。

📌 独立時にやっておくこと(青色申告の控除額は2027年分から変わります)

開業届と青色申告承認申請書を出しておくと、青色申告特別控除が使えます。2026年分までは、複式簿記に加えてe-Taxでの申告または優良な電子帳簿の保存をすると最大65万円、それ以外の複式簿記は55万円、簡易簿記は10万円です。

令和8年度税制改正により、2027年(令和9年)分以後は、優良な電子帳簿の保存などで最大75万円、複式簿記+e-Taxで65万円に見直され、e-Taxを使わない書面申告では控除額が大きく下がります。会計ソフトとe-Taxを初年度から使い、按分の記録も一緒に残しておきましょう。具体的な要件は国税庁の最新情報や税理士にご確認ください。

出典:国税庁「No.2072 青色申告特別控除」、財務省「令和8年度税制改正の大綱」(2026年9月確認)。

よくある質問(FAQ)

結論:在宅ワークを検討する人から特に多い12の疑問に、判断の基準が分かる形で回答します。

Q 「リモート可」の案件なら完全在宅で働けますか?
A とは限りません。「リモート可」には週1回出社や月数回の出社を含む案件が多く含まれます。完全在宅を希望するなら「フルリモート必須」または「月◯回までなら出社可」と数字で伝えてください。出社が発生する条件(キックオフのみか、定例ごとか)と交通費の負担も、契約前に確認しましょう(リモート案件の探し方)。
Q 在宅案件に強いフリーランスエージェントはどこですか?
A リモート比率を公表している会社が選びやすく、クラウドワークス テックはリモート案件90%、ギークスジョブはリモート可88%以上(前年度実績)です。この1社に、案件数の多い総合型を1社足して2社体制にするのが基本形になります。
Q 地方在住でも在宅案件で働けますか?
A 働けます。むしろ地元の案件数が少ない地域ほど、リモート案件を主戦場にする価値があります。ただし月数回の出社が条件に入ると、交通費と移動時間の負担は無視できません。交通費が実費支給かどうかを必ず確認してください。生活コストの低い地域に住みながら首都圏水準の案件を受けられれば、手取りの実質的な価値は上がります。
Q 実務経験が浅くても在宅案件は取れますか?
A 厳しめに見ておいてください。エージェント案件は目安として実務経験2〜3年以上を求めるものが多く、さらに在宅案件は「自走できること」が前提になりやすいためです。経験が浅いうちは常駐や一部リモートの案件で学びながら実績を積み、その後に在宅へ移行するほうが結果的に早いこともあります。
Q 在宅だとフリーランスの単価は下がりますか?
A 在宅であること自体が単価を下げるわけではありません。単価を決めるのはスキル・担当工程・商流です。ただし条件を絞るほど候補は減るため、「フルリモート」と「高単価」を同時に必須にすると選べる案件が少なくなります。手取りで比べるなら、マージンと支払いサイトもあわせて確認してください(マージン率の相場)。
Q 「慣れたらリモートに移行」という案件は信用できますか?
A 案件次第ですが、口頭の合意だけだと反故になることがあります。体制の変更や担当者の交代で、当初の話が引き継がれないケースがあるためです。移行の条件・時期・判断者を契約書に明記してもらい、それが難しい場合は「移行できない前提でも受けるか」で判断しましょう。
Q 在宅ワークで働きすぎを防ぐにはどうすればいいですか?
A 通勤という終了の合図がないため、意識しないと際限なく働いてしまいます。始業と終業の時刻を決め、稼働時間を毎日記録するのが最も効果的です。月額固定の案件には精算幅(例:140〜180時間)が設定されており、上限を超えた分は追加報酬の対象になります。記録がなければ、支払われない稼働が積み上がるだけです。
Q 在宅ワークで使うパソコンは自分で用意するのですか?
A 案件によって異なります。クライアントから端末が貸与される案件もあれば、自分のパソコンを使う案件もあります。貸与される場合は、受け取りやセットアップのために出社が必要になることがあるため、あわせて確認しましょう。私物を使う場合は、仕事専用にして家族と共用しないのが安全です。
Q 自宅の家賃や光熱費は経費にできますか?
A 事業に使った分を合理的な基準で按分すれば、経費に計上できる場合があります(家事按分)。基準としては作業スペースの床面積の割合や稼働時間の割合が用いられます。どこまで認められるかは事業の実態によって変わるため、面積や時間の記録を残しておき、判断に迷う場合は税理士にご相談ください。
Q コワーキングスペースの利用料は経費になりますか?
A 仕事のために利用した分であれば、経費として計上できる場合があります。自宅で集中しにくい人や、家族と生活空間を分けたい人には有効な選択肢です。利用明細を保存し、私用の利用と区別できるようにしておきましょう。
Q 在宅ワークでも育児や介護との両立を相談できますか?
A できます。フリーランス新法では、6か月以上の業務委託について、育児・介護と両立するための配慮が発注者の義務とされています(6か月未満は努力義務)。配慮はフリーランス本人の申出に応じて行われるため、稼働時間帯やオンラインでの就業など、希望は自分から伝えましょう(子育て中でも使えるエージェント)。

まとめ:在宅ワークは「案件選び」と「自己管理」の両輪で決まる

結論:フリーランスの在宅ワークは、リモート比率の高いエージェントで条件を数字で伝え、自己管理を仕組み化することで長く続けられます。

✅ この記事のまとめ

● 案件票の「リモート可」はフルリモート/一部リモート/リモート相談可の3種類。多くは一部リモートで、完全在宅とは限らない

●地域別でもリモートと常駐は半々

● リモートに強いのはクラウドワークス テック(リモート案件90%)とギークスジョブ(リモート可88%以上)。在宅に強い1社+総合型1社が基本形

● 在宅の利点は「楽になること」ではなく時間の使い道を自分で決められること。通勤往復1時間半なら月約30時間が浮く

● 最大の課題は働きすぎと「評価されにくさ」。始業・昼休み・終業を固定し、稼働時間を記録し、週次で進捗を共有する

● 契約書にはリモート可否・出社頻度・交通費負担・精算幅・端末の扱いを明記してもらう。「慣れたらリモート」は書面に残す

● フリーランス新法では、6か月以上の契約で育児・介護への配慮が義務。ただし申し出て初めて機能する

● 自宅の家賃・光熱費・通信費は家事按分で経費にできる場合がある。青色申告の控除額は2027年分から見直されるため、e-Taxと会計ソフトを早めに使う

● まずはエージェント比較一覧ページで在宅案件に強い会社を確認しましょう

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