
「フリーランスは賃貸の審査に通りにくい」とよく言われます。会社員に比べて収入の安定性を心配されやすく、審査でつまずく人がいるのは事実です。結論から言えば、賃貸の審査で見られるのは「収入の額」より「安定して払えるかどうか」。確定申告書や納税証明書、預金残高で安定性を示し、家賃を所得に見合った額に抑えれば、フリーランスでも十分に通ります。審査で見られるポイント、必要書類、通過のコツ、保証会社とUR賃貸の選び方、落ちたときの対処法までまとめました。
【結論】安定性を書類で示し、家賃を所得に見合った額にする
フリーランスが賃貸の審査を通すには、次の3つを押さえます。
- 収入の安定性を書類で示す確定申告書の控え、納税証明書、住民税の課税証明書、預金通帳などを用意します
- 家賃は所得に見合った額にする家賃は年収の36分の1程度(月収の3分の1程度)が目安とされます。フリーランスの年収は確定申告の所得で見られます
- 審査の仕組みが違う選択肢も知っておく保証会社の種類を選ぶ、保証人が不要なUR賃貸を検討するなど、通りやすい道があります
引っ越しの予定があるなら、会社員のうちに契約を済ませておくのがいちばん確実です。
審査に強いのは、所得が安定して伸びている人です。収入を安定させて伸ばすことが、賃貸・ローン・カードのすべての審査に効いてきます。
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賃貸審査で見られるポイント
| ポイント | 見られること | 示し方 |
|---|---|---|
| 収入と家賃のバランス | 家賃が所得に対して無理のない額か | 確定申告書の所得、住民税の課税証明書 |
| 収入の安定性 | これからも続けて払えるか | 複数年の確定申告書、継続している取引先や契約書 |
| 支払い能力の余裕 | 収入が落ちても払えるだけの蓄えがあるか | 預金通帳や残高証明書 |
| 信用情報・支払い履歴 | 家賃やカードの支払いに遅れがないか | 支払いの遅れをなくしておく |
| 人柄・連絡のしやすさ | トラブルなく住んでくれそうか | 丁寧なやりとり、仕事内容の分かりやすい説明 |
フリーランスの「年収」は、確定申告書の所得(売上から経費と控除を引いた金額)で見られます。経費を多く計上して所得を下げていると、借りられる家賃の上限も下がります。引っ越しを予定している年は、所得の見え方も意識しましょう。
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必要書類と、審査を通過するコツ
どんな書類を用意する?
- 確定申告書の控え直近1〜2年分。e-Taxなら受信通知も一緒に用意します
- 納税証明書税務署で取得します。所得を示す「その2」を求められることがあります
- 住民税の課税(非課税)証明書市区町村で取得します
- 預金通帳のコピーや残高証明書家賃を払い続けられる蓄えがあることを示します
- 取引先との契約書など継続している仕事があることを示す補足資料になります
通過の可能性を上げるには?
- 家賃の目安を守る所得に対して家賃が高すぎると、ほかの条件がよくても落ちやすくなります
- 申込書は空欄なく正確に書く職業は「個人事業主」、勤務先は屋号か氏名、年収は確定申告の所得を書きます
- 家賃の数か月分を前払いする物件によっては、前払いで審査の不安を補えることがあります
- 連帯保証人を立てる収入の安定した家族が保証人になると、審査が通りやすくなります
- フリーランスに理解のある不動産会社に相談する通りやすい物件や保証会社を紹介してもらえることがあります
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独立直後に引っ越すなら?
独立して1年目で確定申告の実績がない場合は、審査が最も厳しくなります。引っ越しの予定があるなら、会社員のうちに契約を済ませておくのが確実です。独立後に探す場合は、次の方法を組み合わせます。
- 預金残高で支払い能力を示す家賃の数年分の蓄えがあると、実績の少なさを補えることがあります
- 取引先との契約書を添える継続的な仕事の見込みを示します
- UR賃貸の貯蓄基準を使う収入の基準を満たせなくても、一定の貯蓄があれば申し込める仕組みがあります
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保証会社・UR賃貸の選び方と、落ちたときの対処法
家賃保証会社にはどんな種類がある?
| 種類 | 審査の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 信販系 | クレジットカードなどの信用情報を確認することが多い | カードやローンの支払いに遅れがない人 |
| 協会系 | 加盟する保証会社の間で家賃の滞納情報を共有している | 過去に家賃の滞納がない人 |
| 独立系 | 独自の基準で審査する | ほかの種類で落ちた人、実績が少ない人 |
UR賃貸はフリーランスに向いている?
| 主な特徴 | 保証人が不要で、礼金・仲介手数料・更新料がかからない |
|---|---|
| 収入の基準 | 月の平均収入が家賃に応じた基準額以上であることが条件 |
| 収入の基準を満たせない場合 | 一定の貯蓄がある、家賃を一括で前払いするなどの方法で申し込める制度がある |
| 注意点 | 物件の場所や数が限られる。条件は物件や時期によって異なる |
審査に落ちたらどうする?
落ちた理由を不動産会社に聞く
家賃と所得のバランス、書類の不足、保証会社の基準など、理由によって対策が変わります。
家賃を下げるか、保証の条件を変える
家賃の低い物件にする、連帯保証人を立てる、別の種類の保証会社を使う物件を探します。
審査の仕組みが違う物件を検討する
UR賃貸や、フリーランスの入居実績がある物件を探します。
自宅で仕事をするなら知っておきたいこと
- 事務所として使えるか確認する住居専用の契約では、来客のある事務所利用や法人登記を禁止していることがあります。在宅で作業するだけなら問題にならないことが多いですが、契約前に確認しましょう
- 家賃の一部を経費にできる仕事で使う割合を、床面積や使用時間などの根拠で家事按分します
- 開業届の住所を決める自宅を事業所にする場合は、開業届に自宅の住所を書きます
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よくある質問(FAQ)
本記事は2026年9月時点の一般的な情報です。審査の基準や必要書類は、不動産会社・保証会社・物件によって異なります。UR賃貸の基準額などは、各物件の案内で最新の条件を確認してください。
● 賃貸の審査で見られるのは収入の額より安定性。確定申告書・納税証明書・預金残高で示す
● 家賃は所得の36分の1程度が目安。引っ越しの予定があるなら会社員のうちに契約するのが確実
● 保証会社の種類を変える、UR賃貸を検討する。自宅で働くなら事務所利用の可否と家事按分を確認

