フリーランスの平均月収はいくら?年収・中央値を最新調査で解説

フリーランス 月収 平均

「フリーランスの月収って、平均どのくらい?」――独立を考える人にとって、最も気になるテーマのひとつです。各種調査によると、専業フリーランスの年間収入の平均は500万円台、月収に換算すると40万円前後ですが、実態は職種や働き方で大きく異なり、月ごとの収入の波も激しいのが特徴です。この記事では、最新の調査データをもとに、フリーランスの月収・年収の平均と中央値、職種別の傾向、収入を安定させるポイントまで解説します。

フリーランスの平均月収・年収はどのくらい?

まず、最新の調査データから全体像を見てみましょう。フリーランスの収入は、調査や対象(専業か副業か)によって数字が異なります。

調査・対象 平均年収 月収換算の目安
専業フリーランス(2025年調査) 約528万円 約44万円
フリーランス全体(2024年調査) 約425万円 約35万円
📌 POINT

専業フリーランスに絞ると年間収入の平均は約528万円(月収換算で約44万円)、副業も含むフリーランス全体では約425万円(同約35万円)という調査結果があります。ただし、これらは「平均」であり、実際の感覚とはズレることが多い点に注意が必要です(次章で解説)。
※出典:マイナビ「フリーランスの意識・就業実態調査2025年版」(専業の年間収入平均528.1万円)、マイナビ2024年調査(全体平均425万円)。月収換算は年収÷12の概算。

「平均」と「中央値」の違いに注意

収入データを見るときに重要なのが、「平均」と「中央値」の違いです。一部の高収入者が平均を押し上げるため、平均値は実感より高く出やすい傾向があります。

実際、フリーランスの年収の中央値は300〜400万円未満とされており、平均年収(約425万円)より低めです。中央値は「ちょうど真ん中の人」の値なので、より実態に近い目安といえます。「平均528万円」と聞いて高いと感じても、多くのフリーランスはそれより低い収入帯にいます。

⚠️ 注意

年収1,000万円を超えるフリーランスは、ある調査では全体の数%程度とされ、ごく一部です。平均値はこうした高収入層に引き上げられているため、「平均=自分が目指せる標準」と考えるのは禁物。中央値(300〜400万円台)のほうが、独立後の現実的なイメージに近いと考えておきましょう。
※出典:厚生労働省データ(中央値300〜400万円未満)、内閣官房「令和4年度フリーランス実態調査」(年収1,000〜2,000万円超は全体の3.4%)。

月収には大きな波がある

フリーランスの月収を考えるうえで欠かせないのが、「収入の不安定さ」です。会社員のように毎月一定の給料が入るわけではなく、月によって収入が大きく変動します。

項目 金額・割合(専業・2025年調査)
月収が多い時の平均 約57.0万円
月収が少ない時の平均 約12.8万円
収入が0円だった月がある人 32.4%

同じ人でも、多い月と少ない月で月収が4倍以上変わることがあり、3人に1人は「収入ゼロの月」を経験しています。フリーランスの収入満足度で「不満」が最も高い背景には、この不安定さがあります。月収を考えるときは、平均だけでなく「振れ幅」も前提に置くことが大切です。

📌 POINT

月収の波が大きいからこそ、「良い月の収入」を基準に生活水準を上げてしまうと、収入が落ちた月に資金繰りが苦しくなります。年間収入を12で割った「平均的な月収」をベースに生活設計し、好調な月の余剰は貯蓄や納税資金に回すのが安全です。

職種によって収入は大きく変わる

フリーランスの収入は、職種によって大きな差があります。同じ「フリーランス」でも、専門性やスキルの希少性によって、月収・年収は何倍も変わります。

  • 高収入の傾向がある職種:ITエンジニア・開発系、コンサルタント系。年収1,000万円超の回答も多く、会社員を上回ることも
  • 専門スキルが単価に直結:希少性の高いスキルや実績があるほど、高単価の案件を獲得しやすい
  • 収入の幅が大きい職種:ライター・デザイナーなどは、実績や案件単価によって収入の差が大きい
📌 POINT

特にITエンジニアやコンサルタントなど、専門性が高く需要の大きい職種は、フリーランスでも高収入を得やすい傾向があります。これらの職種では、フリーランスエージェントを通じて高単価の案件を継続的に受注することで、安定して高い月収を実現している人も少なくありません。
※出典:マイナビ調査・ITプロマガジン等の解説に基づく。職種別の数値は調査により異なります。

会社員の平均給与との比較

「フリーランスと会社員、どちらが稼げるのか」も気になるところ。平均値で比較してみましょう。

区分 平均(年収・給与)
フリーランス全体(2024年調査) 約425万円
会社員(令和6年分 民間給与実態調査) 約478万円

平均だけで見ると、会社員のほうが約50万円高い結果です。ただし、フリーランスは職種・スキル次第で会社員を大きく上回ることも可能で、収入の上限は会社員より高くなりやすいのが特徴。一方で、下振れのリスクも大きく、収入の振れ幅が広いのがフリーランスといえます。

月収=手取りではない(税・保険に注意)

忘れてはいけないのが、フリーランスの月収(売上)は、そのまま手取りにはならないということです。会社員と違い、税金や社会保険料を自分で納める必要があります。

売上から経費を引いた所得に対して、所得税・住民税がかかり、さらに国民健康保険料・国民年金保険料も自分で負担します。これらを合わせると、所得の2〜3割以上が税・社会保険料になることも珍しくありません。

⚠️ 注意

「月収40万円」でも、そこから経費・税金・社会保険料を引くと、手元に残る金額はかなり少なくなります。会社員時代の額面と同じ月収でも、手取りは下がることが多いのが実情です。独立を考えるときは、額面の月収ではなく「手取りでいくら残るか」で生活設計をしましょう。

収入を安定・アップさせるポイント

月収の波を抑え、収入を上げていくために、フリーランスが意識したいポイントを紹介します。

① 収入源を複数持つ

1社・1案件に依存すると、契約終了で収入が激減します。複数のクライアントや案件を持ち、収入の柱を分散させることで、月収の波を抑えられます。

② 継続案件・顧問契約を増やす

毎月一定の収入が見込める継続案件や顧問契約を増やすと、収入が安定します。単発案件だけに頼らない収入構成を意識しましょう。

③ 専門性を高めて単価を上げる

スキルや実績を磨き、希少性を高めることで、より高単価の案件を受注できます。同じ稼働時間でも単価が上がれば、月収は大きく伸びます。

④ エージェントを活用する

特にITエンジニアやコンサルなどは、フリーランスエージェントを使うことで、高単価かつ継続的な案件を効率的に獲得できます。営業の手間を減らし、収入の安定にもつながります。

まとめ:平均はあくまで目安、自分の戦略を

フリーランスの月収は、平均だけを見ても実態はつかめません。最後に要点を振り返っておきましょう。

✅ この記事のまとめ

① 専業フリーランスの年間収入の平均は約528万円(月収換算で約44万円)
② ただし中央値は300〜400万円台で、平均より実態は低め
③ 月収の波は大きく、3人に1人は収入0円の月を経験
④ 職種で収入差が大きく、IT・コンサルは高収入の傾向
⑤ 月収=手取りではない(税・社会保険で2〜3割以上引かれることも)

フリーランスの平均月収は、あくまで目安にすぎません。大切なのは、平均や中央値を参考にしつつ、自分の職種・スキルでどれだけ稼げるかを見極め、収入を安定・アップさせる戦略を立てること。月収の波と手取りの目減りを前提に、収入源の分散や単価アップ、エージェントの活用などを通じて、無理のない収入基盤を築いていきましょう。

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