フリーランス案件の最初の取り方完全ガイド|状況別・職種別の方法・準備リスト・失敗パターン・2件目へのコツ

フリーランス 案件 最初の取り方

「フリーランスになりたいが、最初の案件をどうやって取ればいいかわからない」「実績もない・人脈もない状態でどこから始めればいい?」——この記事では、フリーランスが最初の案件を取るための準備・状況別(実績あり・人脈あり・ゼロからスタート)の取り方・最初の案件で失敗するパターン・2件目以降につなげるコツまで、フリーランスHub・ITプロマガジン・Workship MAGAZINEの上位記事には書かれていない視点で完全解説します。

フリーランスの案件獲得の実態データ

「最初の案件はどこから来るのか」を正確に理解するためには、実態データを見ることが重要です。

📌 フリーランス白書2025:案件獲得経路のデータ

フリーランス協会「フリーランス白書2025」によると、フリーランスの仕事の獲得経路(複数回答)は:
1位:人脈(72.8%)
2位:過去・現在の取引先(61.0%)
3位:自分自身の広告宣伝活動(Web・SNS等)(33.4%)
4位:エージェントサービスの利用(25.3%)
5位:クラウドソーシング(23.3%)

つまり、安定しているフリーランスの多くは「人脈・既存の取引先」から案件を得ています。しかし「最初の案件」の場合は人脈がない状態からのスタートが多いため、クラウドソーシングやエージェントが入口として有効です。

💬 最初の案件を取った人の体験談

(26歳・フロントエンドエンジニア):「独立直後に前職の上司に連絡したら『実は外注先を探していた』と言われ、1週間で最初の案件が決まりました。人脈からの案件は単価交渉もしやすく、月額40万円からスタートできました。まず人脈から当たることの重要性を実感しました。」

(29歳・Webデザイナー):「人脈がゼロだったのでクラウドワークスから始めました。最初の3件は単価が低かったですが、ポートフォリオに掲載できる実績ができたことで、4件目からはWorkship経由で月額35万円の案件を獲得できました。最初は単価より実績を優先したのが正解でした。」

最初の案件を取る前にやること【チェックリスト】

案件を探す前に準備を整えることで、「登録したけど案件が来なかった」「応募したけど採用されなかった」という最も多い失敗パターンを防げます。

  • 【準備①】自分の強みを「クライアント目線」で言語化する:「Pythonが使える」ではなく「PythonとFastAPIでAPIを開発し、パフォーマンスを◯%改善した経験があります」という形で、クライアントが「この人に頼みたい」と思える表現に変換します。まず紙に書き出して整理しましょう
  • 【準備②】スキルシート・プロフィール文を作成する:A4用紙1〜2枚のスキルシートを作成します。職歴・担当フェーズ・使用技術・実績(数値化)の4点を必ず含めます。クラウドソーシングのプロフィールやエージェント登録時に使い回せます
  • 【準備③】ポートフォリオを整備する:エンジニアはGitHub・デザイナーはBehance/Dribbble・ライターは掲載記事URLのリスト・マーケターは広告実績のスクリーンショット等、実際の成果物が見られる状態を作ります。ポートフォリオのURLをスキルシートに記載します
  • 【準備④】希望単価・稼働条件を決めておく:「月額◯万円以上・週◯日・フルリモート希望」という条件を事前に決めておきます。ただし最初の案件では単価より「実績になるか・掲載許可をもらえるか」を優先することをおすすめします
  • 【準備⑤】独立の連絡を人脈に発信する:前職の同僚・上司・取引先・友人に「フリーランスとして独立しました・こういった仕事ができます」という連絡を入れます。メール・LINE・SNSの独立報告は最も即効性のある案件獲得手段のひとつです
  • 【準備⑥】クレジットカード・銀行口座を開設しておく:フリーランスになると新規クレジットカードの審査が通りにくくなります。会社員のうちに作成しておきましょう。請求書受け取り用の銀行口座(法人でなくても個人口座で可)も確認しておきます

【状況別】最初の案件の取り方

「最初の案件の取り方」は、自分の状況によって最適な方法が全く異なります。上位記事にない「状況別の取り方」を整理しました。

状況最優先の取り方具体的なアクション目安期間
実務経験3年以上・人脈あり 人脈への連絡+エージェント登録 前職の同僚・上司・取引先に連絡→並行してレバテック等の主要エージェントに登録 1〜2週間
実務経験3年以上・人脈ゼロ エージェント登録+SNS発信 レバテック・ギークスジョブ等の主要エージェントに2〜3社登録。X・LinkedInで「独立しました」の発信 2〜4週間
実務経験1〜2年・人脈あり 人脈への連絡+副業向けエージェント まず人脈から当たる。並行してポテパン・ITプロパートナーズ等の経験浅め向けエージェントに登録 2〜4週間
実務経験1〜2年・人脈ゼロ クラウドソーシングで実績作り→エージェント クラウドワークスで3〜5件の実績を作ってからエージェント登録。スキルシートに実績を記載 2〜6ヶ月
実務経験ゼロ・スキル習得中 クラウドソーシングから低単価でスタート クラウドワークスで「とにかく受注した実績」を作ることを最優先。単価は気にしない 3〜12ヶ月

【最速パターン】人脈への連絡が最初の案件の最短ルート

フリーランス白書2025で「人脈が72.8%で1位」というデータが示す通り、最初の案件を最も速く取る方法は「前職の人脈への連絡」です。多くの人が「迷惑かな」と遠慮しがちですが、実際には「ちょうど外注先を探していた」「副業を探していた知人に紹介する」という反応が返ってくることが多いです。

  1. 連絡リストを作る:前職の同僚・上司・取引先・友人・学生時代の知人で「自分の仕事内容を知っている人」をリストアップします。10〜30人を目安に
  2. メール・LINEで連絡を送る:「◯月からフリーランスとして独立しました。◯◯の領域で仕事を探しています。もし案件や紹介先があればぜひ教えてください」という内容で送ります。長くなりすぎず、何ができるかを1〜2行で明記します
  3. SNSでも独立を発信する:X・LinkedIn・Facebookに「独立しました」の投稿をします。直接知っている人以外からも反応が来ることがあります
  4. 断られても続ける:最初の数人から反応がなくても続けます。10人に連絡して1〜2人から反応があれば十分です。「今はないけど誰かに紹介するかも」という返答も可能性として持ち続けましょう

案件獲得の方法6選と向き不向き

方法向いている状況メリットデメリット・注意点
①人脈・知人紹介 実務経験があり前職・取引先の人脈がある 最も速い・信頼ベースで単価交渉しやすい・ミスマッチが少ない 人脈がないと使えない・依存しすぎると案件が途切れた時にリスク
②フリーランスエージェント 実務経験2〜3年以上・営業が苦手・高単価を狙いたい 案件探しの手間がゼロ・単価交渉を代行・非公開案件にアクセスできる マージン20〜30%が引かれる・実務経験が浅いと案件紹介が少ない
③クラウドソーシング 実績ゼロ・経験浅め・副業スタート 実績ゼロでも応募できる・すぐに始められる・実績が積みやすい 単価が低い・競争が多い・手数料10〜20%が引かれる
④SNS発信・インバウンド 発信継続できる・特定の専門性がある 向こうから案件が来る状態になると最強・マージンゼロ 即効性がない(6ヶ月〜1年以上かかることも)・継続的な発信が必要
⑤直接営業(企業への提案) 特定の企業・業界へのアプローチが得意 マージンゼロ・希望のクライアントに直接アクセスできる 営業スキルが必要・返答率が低い・時間がかかる
⑥コミュニティ・勉強会 人脈を広げたい・特定の技術分野のネットワークがある 同業者から案件を紹介してもらえる・長期的な人脈になる 即効性がない・継続的な参加が必要
📌 最初の案件はエージェントとクラウドソーシングを組み合わせるのが現実的

実務経験が2〜3年ある場合は、①人脈に連絡しながら、並行してエージェント2〜3社に登録するのが最も効率的です。人脈から案件が来れば最速ですが、来なかった場合でもエージェント経由でバックアップできます。

実務経験が浅い場合は、クラウドソーシングで実績を3〜5件作ってからエージェントに登録するという段階的なアプローチが現実的です。スキルシートに書ける実績があると担当者が案件を紹介しやすくなります。

【職種別】最初の案件の取り方の違い

職種最初の案件に最適な方法注意点
ITエンジニア(バック・フロント・インフラ) 実務経験2〜3年あればエージェントが最適。ポテパン・クラウドワークス テック等は実務1年程度から対応可 GitHubを整備してスキルシートにURLを記載すると採用率が上がる。最初の案件はNDA確認を忘れずに
Webデザイナー ポートフォリオ整備→Workship等のエージェントまたはクラウドソーシングから始める 架空の制作物でもポートフォリオに入れてOK。「仮のクライアントを想定して作ったデザイン」として掲載できる
Webライター 実績ゼロでもクラウドワークスで低単価から受注→掲載許可をもらい実績化→Workship等へ 最初は単価より「掲載許可をもらえる実績」を優先。専門分野(医療・IT・金融等)を決めると単価が上がりやすい
Webマーケター 知人の店・NPO等の広告を無料or低価で運用→数値実績を作る→エージェントまたはWorkship 「CVR◯%改善・CPA◯円達成」という数値実績がないとエージェント経由の案件獲得が難しい
コンサルタント・PM・PMO 前職の人脈・エージェント(フリーコンサルタント.jp等)が現実的 実績がないと参入が難しい職種。前職での実績を詳細にスキルシート化することが最重要

最初の案件で失敗するパターンと対策

上位記事のほとんどが「こう取ればいい」という方法だけを語っていますが、最初の案件特有の失敗パターンを正直に解説します。

  • 【失敗①】単価の相場を知らずに低すぎる・高すぎる単価を提示する:最初の案件で相場より著しく低い単価を提示すると「スキルが低いのでは」と思われ、逆に採用されにくくなることがあります。まずフリーランスボードや各エージェントのサイトで「自分の職種・経験年数の案件単価相場」を確認してから応募しましょう
  • 【失敗②】実績にできない案件を最初に取る:守秘義務(NDA)で実績公開が一切できない案件を最初の案件にしてしまうと、次の案件獲得に使えるポートフォリオが増えません。応募前に「実績としてポートフォリオに掲載できますか?」を担当者や先方に確認しましょう
  • 【失敗③】スコープ(業務範囲)が曖昧なまま受注する:「なんでもやります」という形で業務範囲が不明確な案件を受けると、後から追加作業を無償で求められる(スコープクリープ)リスクがあります。最初の案件こそ「何をどこまでやるか」を書面で明確にしてから着手します
  • 【失敗④】複数案件を同時に受けすぎる:最初の案件を獲得した直後に「もっと稼ごう」と複数案件を同時に受けて品質が落ちてしまうケースがあります。最初の1〜2件は丁寧にこなして「この人はいい仕事をする」という評判を作ることが優先です
  • 【失敗⑤】契約書なしで仕事を始める:友人・知人経由の最初の案件で「そういう堅苦しいのはいいよね」という雰囲気になることがありますが、フリーランスとしての最大リスクのひとつが未払いです。金額・支払期日・業務範囲を最低限メールで書面化してから着手します
📌 女性フリーランスが最初の案件を取る際の特有の注意点

・副業から始めて「案件が安定したら専業独立」を選ぶ方が多い:子育て・家事との両立を見据えると、いきなり専業独立より「副業で月10〜20万円を安定させてから」という段階的なアプローチがリスクを抑えられます

・フルリモート・週2〜3日案件を最初から選ぶ:Workship・ITプロパートナーズ等のリモート案件が豊富なエージェントを最初から選ぶことで、ライフスタイルに合った働き方を実現しやすくなります

・産休・育休がない前提で資金計画を立てる:フリーランスには法律上の産休・育休がありません。最初の案件を取る段階で、手元に6ヶ月分の生活費を確保することを優先しましょう。出産育児一時金(国民健康保険加入者は原則50万円・2023年4月以降)の活用も事前に把握しておきます

・クレジットカードは会社員のうちに作っておく:フリーランスになると新規審査が通りにくくなります。最初の案件を取る前に、会社員として安定収入がある状態で作成しておきましょう

最初の案件から2件目・継続案件につなげる方法

最初の案件は「終わり」ではなく「2件目・3件目への入口」です。最初の案件で次につながる行動を意識することが、フリーランスとして安定するための最重要ポイントです。

  • 期待を超える成果を出す:「言われたことをやる」ではなく「少し上乗せした成果を出す」ことがリピート・継続の決め手になります。例えばデザイナーなら「1パターンの依頼に2パターン提案する」、エンジニアなら「バグ修正だけでなく潜在的な問題も報告する」といった姿勢です
  • レスポンスを速くする:フリーランス白書2023では「エージェントに求めることTop3」の1位が「案件紹介」ですが、クライアントが最も重視することの1つは「連絡の速さと誠実さ」です。当日〜翌日中の返信を徹底することで「また頼みたい」と思ってもらいやすくなります
  • 「ポートフォリオに掲載していいか」を案件終了時に確認する:掲載OKをもらえたら、完成物・担当内容・成果をポートフォリオに追加します。これが次の案件応募の際の最大の武器になります
  • 「他に困っていることはないか」を案件終了時に聞く:最初の案件終了時に「他にお手伝いできることはありますか?」と自然に聞くことで、継続案件・別案件の紹介につながることがあります。これが最も簡単な「2件目の取り方」です
  • 「紹介できる人がいれば嬉しいです」と伝える:クライアントが満足している状態で「もし同じような仕事を探している方がいたら紹介していただけると嬉しいです」と伝えることで、紹介案件につながることがあります。紹介案件はミスマッチが少なく単価交渉もしやすい傾向があります

よくある質問(FAQ)

フリーランスの最初の案件を取るまでにどのくらいかかりますか?
実務経験・人脈の有無によって大きく異なります。人脈がある場合は1〜2週間、エージェント経由は2〜4週間、クラウドソーシングからスタートは2〜6ヶ月が目安です。焦って準備不足のまま応募するより、スキルシートとポートフォリオを整備してから応募した方が採用率が上がります。
最初の案件の単価はどのくらいが適切ですか?
職種・経験年数によりますが、まずフリーランスボードや各エージェントのサイトで「自分の職種・経験年数の相場」を確認することが最優先です。実績が少ない段階では相場の80〜90%程度から始め、実績が積まれたら更新のタイミングで上げていく戦略が現実的です。単価が低すぎると「スキルが低いのでは」という印象を与えるため、相場を知ることが重要です。
実績ゼロの状態でフリーランスの最初の案件を取れますか?
職種によっては可能です。Webライター・Webデザイナーはクラウドソーシングで低単価から始めれば実績ゼロでも受注できます。ITエンジニアの場合は実務経験1〜2年程度がないと多くのエージェントで案件紹介が難しいです。実績ゼロの段階では「クラウドソーシングで実績を3〜5件作る→ポートフォリオに掲載→エージェントに登録」という段階的なアプローチが現実的です。
最初の案件はクラウドソーシングとエージェントどちらがいいですか?
実務経験が2〜3年以上ある場合はエージェント、実務経験が浅い・実績がない場合はクラウドソーシングから始めることをおすすめします。エージェントは即戦力を求める案件が多いため、実績がない状態では案件紹介が限られます。クラウドソーシングで実績を積んでからエージェントに登録すると、担当者が「紹介できる」と判断しやすくなります。
フリーランスの最初の案件は副業で取るべきですか?専業でいきなり始めるべきですか?
副業で最初の案件を取ってから専業に移行するのが最もリスクが低いアプローチです。「副業で月20〜30万円以上の収入が安定したら専業独立を検討する」というタイミングが現実的です。いきなり専業で始める場合は、手元に6ヶ月分の生活費を確保してから独立することをおすすめします。会社の副業規定を必ず確認してから副業を始めましょう。

まとめ

フリーランスの最初の案件を取る最短ルートは、「人脈への連絡」と「エージェントへの登録」を並行して進めることです。実績がない段階ではクラウドソーシングで実績を作ってからエージェントに登録する段階的なアプローチが現実的です。

✅ この記事のまとめ

• フリーランス白書2025:案件獲得経路の1位は人脈(72.8%)・2位は過去/現在の取引先(61.0%)・4位がエージェント(25.3%)・5位がクラウドソーシング(23.3%)
• 案件を取る前の準備6点:強みの言語化・スキルシート作成・ポートフォリオ整備・希望条件の決定・人脈への発信・クレジットカード確保
• 状況別の最初の取り方:実務経験3年以上→人脈+エージェント(1〜2週間)・実務経験浅め→クラウドソーシングで実績→エージェント(2〜6ヶ月)・ゼロスタート→クラウドソーシングから低単価で実績(3〜12ヶ月)
• 職種別の取り方:エンジニア→エージェント(実務2〜3年以上)・デザイナー→ポートフォリオ整備→Workship・ライター→クラウドワークスで実績→エージェント・マーケター→数値実績を作ってからエージェント
• 案件獲得方法6選:人脈・エージェント・クラウドソーシング・SNS発信・直接営業・コミュニティ。状況によって最適な組み合わせが異なる
• 最初の案件で失敗するパターン:単価相場を知らない・実績にできない案件を選ぶ・業務範囲が曖昧・複数案件の受けすぎ・契約書なしで開始
• 女性フリーランスの注意点:副業から段階的に移行・フルリモート週2〜3日案件を最初から選ぶ・産休育休がない前提の資金計画・クレカを会社員のうちに作る
• 2件目につなげるコツ:期待を超える成果・速いレスポンス・ポートフォリオ掲載許可の取得・「他に困っていることは?」と聞く・紹介依頼

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