
「内部リンクをどこに、どれだけ張ればいいのかわからない」「案件で内部リンク設計を頼まれたけれど、何を納品すればいいのか迷う」と感じていませんか。結論から言えば、内部リンク設計は「評価を集めたい重要ページを先に決め、関連するページどうしを、リンク先の内容がわかる言葉で本文からつなぎ、どこからもリンクされていないページをなくす」ことが基本です。Googleの公式ガイドの要点、設計の5つの軸、案件での進め方6ステップ、アンカーテキストと配置、よくある失敗の直し方、案件での提案の仕方まで、このページで整理しました。
【結論】内部リンク設計とは?まず何をすればいい?
内部リンク設計とは、同じサイトの中のページどうしをつなぐリンクを、サイトの構造と読者の検索意図に合わせて計画的に配置する作業です。思いつきでリンクを足すのではなく、次の3つを押さえて進めます。
- 重要ページを先に決める問い合わせや申し込みのページ、テーマの中心となるまとめのページなど、評価と読者を集めたいページを決める
- 関連するページどうしを本文からつなぐテーマの近いページを、リンク先の内容がわかる具体的な言葉(アンカーテキスト)でつなぐ
- 孤立ページとリンク切れをなくす見つけてほしいどのページも、少なくとも1つ以上の別のページからリンクされている状態にし、定期的に点検する
内部リンクは、被リンクと違って自分たちの手だけで直せるSEOの施策です。
サイト全体を見渡して導線を組めるスキルは、コンテンツSEOやサイト改善の案件で求められます。このスキルを活かせる案件を探すなら、エージェントで比べる方法もあります。
内部リンクは何のため?SEO・読者・成果の3つの効果
内部リンクには、Googleにページを見つけてもらい内容の関係を伝える「SEO」、次に読むべき情報へ案内する「読者の体験」、問い合わせなどの成果ページへ導く「成果」の3つの効果があります。
| SEO | Googleはリンクをたどって新しいページを見つけ、リンクの文字列からリンク先の内容を理解する手がかりを得る。関連するページどうしをつなぐと、ページどうしの関係やテーマのまとまりも伝えやすくなる |
|---|---|
| 読者の体験 | 1つのページで解決しきれない疑問に対し、次に読むべきページへ自然に案内できる。迷わず情報にたどり着ければ、サイトへの信頼も高まる |
| 成果 | 情報を伝える記事から、サービスの紹介や問い合わせのページへ意図して導線を通すことで、成果につながる機会を増やせる |
打ち合わせでは、似た言葉が混ざりやすいので整理しておきましょう。
| 種類 | 向き | 自分で直せるか |
|---|---|---|
| 内部リンク | 自分のサイトの中のページから、同じサイトの別のページへ | すべて自分たちで設計・修正できる |
| 外部リンク(発リンク) | 自分のサイトから、ほかのサイトへ | 自分たちで設置・修正できる |
| 被リンク | ほかのサイトから、自分のサイトへ | 相手のサイトの判断なので、直接は増やせない |
Googleは内部リンクについて何と言っている?公式ガイドの要点
Googleの「SEO リンクに関するベスト プラクティス」では、リンクをクロールできる形で作ること、リンク先の内容がわかる具体的なアンカーテキストにすること、見つけてほしいすべてのページに、同じサイトの別のページからリンクを張ることが示されています。
| クロールできる形にする | Googleがリンクとしてたどれるのは、通常、href属性を持つaタグだけ。JavaScriptのクリック処理だけで移動するボタンなど、それ以外の形のリンクはほとんど抽出されない |
|---|---|
| アンカーテキスト | 内容が具体的で、適度に簡潔で、リンク元とリンク先の両方に関係のある言葉にする。「こちら」「詳細」のような一般的な言葉は避ける |
| キーワードの詰め込み | アンカーテキストにキーワードを不自然に詰め込まない |
| 内部リンクの張り方 | 検索で見つけてほしいすべてのページに、同じサイトの少なくとも1つ以上の別のページからリンクがあることが推奨されている |
| リンクの数 | 1ページあたりのリンクの数に理想的な値はない(多すぎると読みにくくなるため、必要なものに絞るのが編集部の考え方) |
| 画像のリンク | 画像にリンクを張るときは、画像の内容を表すalt属性を付ける。altの文字列がアンカーテキストとして使われる |
設計の原則は?押さえておく5つの軸
案件ごとにサイトは違っても、「関連性」「階層の浅さ」「ハブとスポーク」「アンカーテキスト」「リンクの絞り込み」の5つの軸で判断すれば、設計がぶれません。
- 関連性でつなぐテーマや文脈が近いページどうしを優先してつなぐ。関係の薄いページどうしのリンクは、読者の役にも立ちにくい
- 重要ページまでの距離を短くするトップページや主要なページから、少ないクリックでたどり着けるようにする。深い階層に埋もれたページは見つけられにくい
- ハブとスポークで情報をまとめるテーマの中心となるまとめのページ(ハブ、ピラーページ)と、個別の詳しいページ(スポーク)を相互につなぐ
- アンカーテキストで内容を伝えるリンク先で何がわかるかを、読者もGoogleも予想できる言葉にする
- 必要なリンクに絞る1つの段落にリンクを詰め込まず、読者がその時点で本当に必要とする案内に絞る
あわせて読みたい(サイト構造の設計)
案件ではどう進める?内部リンク設計の6ステップ
案件では「棚卸し、重要ページの決定、テーマごとの整理、リンク関係の設計、アンカーの決定、実装と点検」の6ステップで進めると、抜けもれなく設計できます。
| ステップ | やること | 納品物の例 |
|---|---|---|
| 1. 棚卸し | すべてのページを一覧にし、URL、テーマ、狙う検索語句、今あるリンクの数を整理する | ページの一覧表 |
| 2. 重要ページの決定 | 成果につながるページと、テーマの中心となるページを決める | 優先度を付けた一覧 |
| 3. テーマごとの整理 | ハブとスポークを割り当て、テーマのまとまりを作る | テーマのまとまりの図 |
| 4. リンク関係の設計 | どのページからどのページへリンクを張るかを決める | 内部リンクの設計図 |
| 5. アンカーの決定 | 各リンクの文字列と、本文のどこに入れるかを決める | リンク元・リンク先・アンカーの対応表 |
| 6. 実装と点検 | リンクを設置し、孤立ページやリンク切れ、リダイレクトを経由するリンクがないかを確かめる | 点検の結果と改善のレポート |
特にステップ1の棚卸しとステップ6の点検を丁寧に行うと、成果物の信頼度が上がります。どこからもリンクされていない孤立ページが見つかれば、それだけで具体的な改善提案になります。
棚卸しと点検に使える主なツールは?
| ツール | わかること | 注意点 |
|---|---|---|
| Google Search Console(リンク レポート) | サイト内で多くリンクされているページと、そのページにリンクしている自サイトのページ | 表示はサンプルで、表は1,000行まで。すべてのリンクを網羅するものではない |
| Screaming Frog SEO Spider | サイトを巡回し、ページごとの内部リンクの数、リンク切れ、リダイレクト、アンカーテキストを一覧にできる | 無料版は500URLまで。それ以上は有料のライセンスが必要 |
| スプレッドシート | ページの一覧、重要度、リンクの対応表をまとめ、クライアントと共有できる | サイトを更新したら、一覧も合わせて更新する |
アンカーテキストと配置はどう決める?
アンカーテキストはリンク先で何がわかるかを具体的に表す言葉にし、配置は本文の文脈の中を主役に、ナビゲーションや関連記事の枠を補助に使います。
| 比べる点 | 避けたい例 | よい例 |
|---|---|---|
| 内容の伝わり方 | 詳しくはこちら | ピラーページの作り方と手順 |
| 長さ | 段落全体をリンクにする | リンク先の内容を表す語句だけをリンクにする |
| キーワード | 内部リンク 設計 SEO 対策 方法 | 内部リンク設計の進め方 |
| 使い方 | すべての記事で同じ文字列を機械的に使う | 文脈に合わせて自然な言い回しにする |
配置は、次の優先順位で考えると整理しやすくなります。
- 本文の文脈の中のリンク:読者がその話題に興味を持った瞬間に案内でき、リンク先との関係も伝わりやすい
- 記事の最後や見出しの区切りの「あわせて読みたい」:次に読む記事をまとめて示せる
- パンくずリスト:サイトの階層の中での位置を示し、上の階層へ戻りやすくする
- グローバルナビゲーションやフッター:主要なカテゴリや問い合わせページへの入口を、全ページで示す
キーワードを詰め込んだアンカーテキストを大量に作ったり、1つの段落に何本もリンクを入れたりすると、読者にとって読みにくくなります。Googleもアンカーテキストへのキーワードの詰め込みを避けるよう示しています。読者にとってわかりやすい言葉を優先し、キーワードは自然に入る範囲にとどめましょう。
よくある失敗は?診断のチェックと直し方
既存サイトの内部リンクを診断するときは、「孤立ページ」「関係の薄いリンク」「内容がわからないアンカー」「深すぎる階層」「リンク切れ」の5つから確認すると、直すべき場所を見つけやすくなります。
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 孤立ページがある | Googleにも読者にも見つけられにくい | テーマの近いハブや関連記事から、本文のリンクを張る |
| 関係の薄いページどうしをつないでいる | 読者が求める情報にたどり着けず、テーマのまとまりも伝わりにくい | テーマの近いページどうしのリンクに絞り直す |
| 「こちら」ばかりのアンカー | リンク先で何がわかるかが伝わらない | リンク先の内容を表す言葉に置き換える |
| 重要ページが深い階層にある | 主要なページからたどり着くまでのクリックが多い | トップやカテゴリ、ハブのページから直接つなぐ |
| リンク切れやリダイレクト経由のリンク | リンク切れでは目的のページにたどり着けず、リダイレクト経由では転送の分だけ表示が遅れることがある | リンク先を今のURLに直接書き換える |
| フッターやサイドバーのリンクが多すぎる | 本文の導線が埋もれ、読者が選べなくなる | 役割を整理し、本文のリンクを主役に戻す |
直した後は、Search Consoleで重要ページの表示回数やクリック数の変化を、GA4で回遊や成果ページへの到達の変化を確かめます。直した日と内容を記録しておくと、どの変更が効いたかを振り返りやすくなります。
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案件でどう活かす?提案と単価へのつなげ方
内部リンク設計は、「現状の診断、改善案、実装、効果の報告」までを一続きで示せると、作業者ではなく設計者として評価されやすくなります。ライティングやコーディングに、サイト全体を見渡して導線を組む視点が加わると、担当できる工程が広がります。
- 診断では、孤立ページの数、重要ページへのリンクの数、リンク切れの数など、数えられる事実を示している
- 改善案は、影響の大きいページから優先順位を付けて示している
- 実装の前に、リンク元・リンク先・アンカーの対応表でクライアントの了承を得ている
- 直した日を記録し、数週間後に前後の数字を比べて報告している
- 自分のサイトで試した結果をまとめ、提案の実績として示せるようにしている
まずは自分が関わるサイトで、5つの軸での診断と6ステップの設計を試し、改善の前後を言葉と数字でまとめておきましょう。それが、そのまま提案資料や案件を取るための実績になります。
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よくある質問(FAQ)
内部リンク設計は、同じサイトの中のページどうしのリンクを計画的に配置する作業。重要ページを先に決め、関連するページを本文からつなぎ、孤立ページをなくす
Googleはクロールできるaタグのリンク、具体的で簡潔なアンカーテキスト、見つけてほしいすべてのページへの別ページからのリンクを推奨している。1ページのリンク数に理想の値はない
案件では棚卸しから実装と点検までの6ステップで進め、診断から改善案、実装、効果の報告までを一続きで示すと設計者として評価されやすい
内部リンク設計は、コンテンツSEOやサイト改善の案件で重宝されるスキルです。現状の診断から改善の提案まで示せる力を活かせる案件を、エージェントで探してみましょう。

